名古屋の前節は、浦和を相手に1-0で勝利。マテウスのドリブル突破からエースの金崎 夢生がヘディングシュートを決め、虎の子の1点を守り切った。無失点勝利は8月23日の明治安田J1第12節・川崎F戦以来。アウェイでの勝利も8月19日の第11節・湘南戦以来と、月が変わり呪縛から解き放たれた格好だが、今節は3連勝中と得意にしているホームでの戦い。上位に食らいつくためになんとしてもホーム4連勝を成し遂げたいところだ。
一方でC大阪の前節は川崎Fとの首位決戦。序盤から相手にボールを持たれることは想定内だっただろうが、37分にオウンゴールを献上。後半に入り、62分に奥埜 博亮のヘディングシュートで追いついたものの、83分に強烈なミドルシュートからのこぼれ球を押し込まれると、その1分後には細かいパスで完全に崩されて失点。結果1-3と苦杯をなめた。
ただ、前半から何度もチャンスはあり、互角の戦いを見せていた時間は長かった。勝負を決定づけた3点目は、相手が長年かけて熟成させてきた“止める・蹴る”の技術の高さが存分に発揮されたもの。素直に脱帽して切り替えるしかない。
名古屋とC大阪の前回の対戦は、2-0でアウェイの名古屋が勝利を収めている。だが、序盤から試合の主導権を握っていたのはC大阪。6分に藤田 直之が強烈なシュートで名古屋ゴールを脅かすと、30分にはブルーノ メンデスのヘディングシュートが枠を捉えたが、名古屋のGKランゲラックがギリギリではじき出した。
我慢の時間帯が続いた名古屋だったが、38分にCKのチャンスを得ると、マテウスが蹴ったインスイングのボールが、相手DFに当たってゴールに吸い込まれ貴重な先制点。さらに61分、高い位置で稲垣 祥がボールを奪うと、シュート職人・阿部 浩之がピンポイントでゴールを射抜くミドルシュート。これがゴール右隅に決まり、2-0とリードを広げた。
その後は守備の意識を高く持ち、スキを見せずにC大阪の攻撃を防ぎ切った名古屋。ペナルティーエリア内でのボールタッチ数はわずかに6本ながら決めるべきところで決め、敵地で勝点3を奪った。
その対戦こそ名古屋に軍配が上がったが、昨季のリーグ戦は1勝1敗。両チームともに守備構築に定評がある監督が指揮を執り、手堅い試合運びを持ち味とする一方で、攻撃陣にも質の高いタレントがそろっている。その攻撃陣がいかに自分たちの形を作り出し、チャンスで決め切ることができるか。また両チームとも先制点を挙げれば逃げ切るだけの高い守備力もある。先制点が大きな意味を持つ試合になりそうだ。
[ 文:斎藤 孝一 ]
