神戸は前節、アウェイで柏と対戦し、激しく得点を奪い合った末に3-4で敗れた。第18節・鳥栖戦(4〇3)以来続いていた連勝は『4』でストップし、第19節・札幌戦(4〇0)から指揮を執っていた三浦 淳寛監督にとっては初黒星。今節はホームに舞台を戻し、リスタートを期す90分ともなる。
柏戦は敗れたが、ボールを保持し、ゲームをコントロールしていくチームスタイルはピッチで表現。柏の強力なカウンターや高い決定力に屈する形とはなったが、4点を先行されながら1点差まで詰め寄った。目の前の試合を最後まであきらめないメンタリティーが育まれていることが確認できたとも換言できるだろう。
猛追のけん引役となったのは58分に途中出場した田中 順也だ。古巣の日立台で披露したのは反撃ののろしを上げる2つのゴール。かつて強く輝いた舞台で、古巣を苦しめるストライカーとして魅了したのは痛快なパフォーマンスだった。負傷離脱からの復帰戦でもあり、残り10試合となったリーグ戦、来月15日から再開するAFCチャンピオンズリーグへ勢いをつける意味でも、背番号21の復活はチームとして大き過ぎる収穫だ。
一方、大分も前節、アウェイで横浜FMと対戦し、0-4で敗戦。第19節・鹿島戦(2〇0)、第20節・清水戦(2〇1)に続く3連勝とはならなかった。
ただ、横浜FM戦は4失点こそ喫したが、前半は攻守に集中した大分らしいサッカーを披露している。失点を重ねることで徐々にらしさが奪われていったことは痛恨だったが、強者と対峙したときに、あらためてピッチで体現するべき姿勢やサッカーを強く確認する好機にもなったことだろう。今節も粒揃いのプレーヤーを擁する神戸とアウェイで対戦する中で、らしさの発揮が勝点を手繰り寄せる力になることは必然だ。
神戸と大分は今季、第4節で対戦して1-1のドロー。その際は、中2日という過酷なタイミングでの対戦となり、その前の試合から両者ともに大きくメンバー変更して臨んでいる。神戸はアンドレス イニエスタも欠場し、ルーキーの小田 裕太郎が途中出場でJ1リーグ戦初出場を飾るなど若手が多く出場した試合だった。今節も前節から中3日という連戦となるが、選手のコンディションも含めてどのような形で相対することになるのか、大きな関心を集めることになる。
昨季の両者の戦績は、リーグ戦で2戦2分、JリーグYBCルヴァンカップで1勝1敗と五分。天皇杯準々決勝では神戸が1-0で破っているが、今季の対戦も含めて僅差の試合になっている。そして、それぞれが推進するサッカーは、ボールの動かし方やテンポワークなどに相違こそあるが、ビルドアップを重視するポゼッション型のスタイル。どちらの持ち味が相手を上回るかも含め、見どころ多いマッチアップとなりそうだ。
[ 文:小野 慶太 ]
