「まず長い間勝てなくて本当に申し訳なくて……。みんなで気持ちを込めて戦えたし、今日はひさびさに湘南らしいフットボールを見せられたんじゃないかなと思います。いまは下の順位にいますが、これからもっと勝てるように全員で頑張っていくので応援よろしくお願いします」 8月から最下位に沈み、悪くないゲーム内容も勝点に結びつかない苦境が続いたが、ようやく1つの壁を乗り越えた湘南。殊勲の石原 直樹は「チームの方向性や何をするべきかということがみんな分かったと思う」と話し、「これから少しずつ成長していける」と手ごたえを口にした。
ただ、喜びに浸る間もなく、すぐに次の試合がやってくる。中2日のホーム連戦で迎える相手は鳥栖。ここ6試合未勝利と、前節までの湘南と同様、苦しい状況が続いているチームだ。ただ、直近の清水戦も含め、こちらも試合内容ではポジティブな戦いを継続しており、清水戦後に金 明輝監督は「毎試合一歩ずつ進んでいる」とコメント。9月上旬から週2試合ペースが続く超過密日程も残すは2試合となり、「あと2試合をしっかり勝って、連戦を締めくくりたい」と語っている。
新型コロナウイルスの影響により、8月29日に開催予定だったこのカードは、10月21日に組み込まれることとなった。その結果、4日後の25日にも対戦を控えている両者は、中3日の間隔で再度相対することとなる。リーグ戦では非常に珍しいケースだ。ただ、湘南の浮嶋 敏監督は「やりづらさは感じていない」とし、この変則な日程にも動じない構えだ。
「お互いに公平にゲームをやるためにはこの日程しかなかったと思います。そういう意味ではお互いが覚悟の上でこの日程になっているので、(直近の試合から)中日も同じですし、フェアな戦いになる。条件は同じなので、しっかりと良い戦いを見せたいです」(浮嶋監督) 18位・湘南と15位・鳥栖。両者の勝点差は『7』離れているが、湘南としては柏戦に勝利した勢いを継続し、ホーム連勝を狙いたいところ。鳥栖としても最下位相手に落とせない試合となる。下位直接対決第1ラウンド。互いの思いがぶつかり合う、好ゲームの予感が漂う。
[ 文:林口 翼 ]
