神戸は18日の第23節、敵地に乗り込んで広島と対戦。ここ数年、広島からは勝点3を挙げられておらず、直近の3試合は2点差以上をつけられて敗れていた。今季終盤戦、さらに11月下旬から再開されるACLへ向けて、勝つことでチームとしてはずみをつけたい試合ともなった。
だが、前半のうちに2失点。警戒していたセットプレーで先制点を許すと、その数分後、前半終了間際に不用意なボールロストからカウンターを仕掛けられ、最後は個人技で決められてしまった。第22節・大分戦ではアカデミー出身のプレーヤー7名が先発に並び、新たな刺激をチームにもたらした直後の試合だったが、後半の猛攻も及ばず、苦手・広島にまたしても一敗地に塗れる結果となった。
トルステン フィンク前監督が退任し、暫定的に指揮を執ったアシスタントコーチのマルコス ビベス氏が率いた9月23日の第18節・鳥栖戦を皮切りに、三浦 淳寛監督が指揮を執った札幌戦、名古屋戦、横浜FM戦と4連勝を飾っていた神戸だが、直近の3試合で1分2敗と勢いは停滞。今節以降、ホームゲームは11月15日の第27節・湘南戦、その3日後、ホーム最終戦かつACL直前のゲームとなる第31節・浦和戦まで開催がなく、次節からアウェイゲームが4試合続く。それだけに、ホームサポーターに強い神戸の雄姿を目に焼きつけさせたい一戦ともなる。
一方、鹿島も18日の第23節は敵地で札幌と対戦したが、41分に喫した失点を最後まで挽回できず、0-1で敗戦している。第21節・横浜FC戦、第22節・鳥栖戦と続いた連勝が止まり、順位も6位のままとなった。
今季の鹿島は前半戦こそ苦しい時間を過ごした。新たな指揮官に就いたザーゴ監督の下、メンバー編成も大きな変化を遂げた中で、開幕4連敗を喫するなど2ケタ順位に甘んじ続けた。ところが8月26日の第26節・FC東京戦の勝利を皮切りに7連勝を飾り、順位も4位まで上げる破竹の快進撃。その後、2連敗、2連勝を経て札幌戦の敗戦となっており、リーグ戦も残り10試合となった中で、終盤戦へ向けて再度、ギアを入れ直したいところだろう。
神戸と鹿島の対戦成績は、リーグ戦とJリーグYBCルヴァンカップを合わせると神戸が12勝8分30敗と大きく負け越しているが、今年元日の天皇杯決勝は神戸が2-0で勝利。クラブ初戴冠を飾り、8月16日のJ1第10節での対戦は2-2のドロー。アディショナルタイムに荒木 遼太郎が決めて鹿島が土壇場で引き分けに持ち込んだ試合だったが、いずれのゲームも神戸は自らの持ち味をいかんなく発揮している。
互いにボール保持を大切にし、前線からのアグレッシブな守備も重視。どちらがポゼッションで優位に立ち、その反対に連動したプレスで相手のミスを誘発するのか。経験豊富なベテランはもちろん、注目の若手もそろう両者のハイレベルなパフォーマンスに期待したい。
[ 文:小野 慶太 ]
