横浜FMは上位陣と対戦した大阪遠征で2戦勝ちなしに終わり、内容も芳しくなかった。14日の明治安田J1第22節・G大阪戦は相手のプレスにハマり、ビルドアップがままならず。オウンゴールで先制したものの、PKで1点を返され、後半は劣勢をしのいでなんとか勝点1を手にした。そこから中2日で臨んだ第23節・C大阪戦は1-4の完敗。8月の第10節・大分戦以来となる、[4-3-3]の3トップの左右を内に絞った形を採用したが、距離感が遠く、プレスがまったくハマらなかった。C大阪の精密なスカウティングによりビルドアップで常に後手に回り、終了間際に水沼 宏太の今季初ゴールで1点を返すのが精一杯だった。
公式戦19連戦目となったC大阪戦後、アンジェ ポステコグルー監督が「連戦の疲れが見えたゲーム」と言及したように、8月中旬から中2日、または中3日で試合をこなし続ける選手に疲労が蓄積しているのは明らか。連覇の可能性がついえたこの状況で、どうモチベーションを高め、残りのリーグ戦を戦っていくかが今後の焦点となる。
ただ、小池 龍太は口調を強める。「プロとしてそれを言い訳にせず結果を持ってくるべきところ。結果を残してナンボの世界で結果を残せなかったことが苦しいし、悔しい」。来月からはAFCチャンピオンズリーグの一括開催もあり、タイトル獲得の可能性はまだ残されているだけに、今節はいま一度、上を向いて戦うきっかけにしたい。
そこで今季、大きな壁となっているのが上位陣との対決。今節は5位の名古屋との一戦となるが、現在の順位表で7位につける横浜FMよりも上に位置する6チームに対し、1分7敗と一度も勝てていない。一方、2週間以上ぶりにメディア公開された19日の練習では軽めのメニューに終始したものの、離脱していたチアゴ マルチンスと實藤 友紀は全体練習に加わっており、復帰間近とみられるのは朗報だろう。「ボス(アンジェ ポステコグルー監督)の要求をプレーで体現し、上位対決で成長しているところを見せたい」と熱く語った小池の言葉どおり、総力戦で上位陣からの“初勝利”を目指す。
対する名古屋は直近の第23節、3試合連続完封勝利と好調な状態で川崎F戦に臨んだものの、0-3と返り討ちにあった。ただ、失点はすべてセットプレー絡みと流れから崩されておらず、「内容が一方的だったとは思っていない」というマッシモ フィッカデンティ監督の言葉も決して強がりではないだろう。
今季一度も連敗を喫しておらず、ステディな戦いを続けてきているだけに連敗は避けたいところ。古巣相手に前回対戦でも活躍したマテウスのサイドを攻撃の糸口に勝機を探りたい。
[ 文:大林 洋平 ]

