アウェイチームの神戸はここまで27試合を戦い、8勝9分10敗の勝点33で11位。アンドレス イニエスタを筆頭に技術や強さといった個人能力の高さを生かしてボールを動かし、確実にゴールを攻略できる力がある。アンドレス イニエスタやセルジ サンペール、トーマス フェルマーレンといった外国籍選手の力も大きいが、サイドで攻守のツボを押さえたプレーを見せる西 大伍や酒井 高徳といった経験豊富な選手たちの存在も見逃せない。さらに、中盤で攻撃に変化を加える安井 拓也や、高速で勢いよく飛び出す小田 裕太郎といったアカデミー出身選手たちも経験を重ねており、こうした選手たちの融合が神戸のスタイルを形作る。
ただし、ここ4試合は勝利から遠ざかっており、これからACLに臨む上でも状態を上げていきたいところ。9月末に三浦 淳寛監督が新たに就任し、出だしは連勝と好調だったが、前述の4戦は1分3敗と元気がない。このうち3試合は複数失点を喫しており、まずは守備組織を再整備したいところ。ダンクレーや大﨑 玲央、菊池 流帆ら守備のタレントから、この試合に向けてどの選手が選ばれるかも見どころだ。
ホームチームの仙台はここまで23試合を消化し、2勝7分14敗、勝点13で最下位に沈む。今季から就任した木山 隆之監督の下で昨季の11位を超える成績が期待されたが、厳しいシーズンを過ごしている。攻守にアグレッシブなプレーを目指しているものの、ケガ人が多くなかなかやり繰りが難しい状況で連戦を戦っていることもあり、14試合にわたって勝利から見放されているところだ。
仙台は24日に第24節・名古屋戦を戦っているために、この神戸戦は中3日。これまでにも試合間隔が短いときにそうしてきたように、コンディションを考慮してメンバーを大幅に入れ替える可能性が高い。だが、誰が出るにしても、まずは攻守のバランスを整備してこの試合に臨む必要がある。2試合前の第23節・浦和戦で6失点し、守備を修正して臨んだ名古屋戦はGKヤクブ スウォビィクの好守もあってその守備では健闘したものの、今度はシュート1本の無得点に終わった。この極端な状態を脱し、ベストなバランスを見いだしたい。
最近は負傷から選手が復帰してきている。巧みなタッチでドリブルを仕掛けるイサック クエンカや、神戸との前回対戦である第9節で決勝点を決めた赤﨑 秀平らがコンディションを取り戻すことで、仙台の組織をこれまで以上に機能させなければならない。何より、今季Jクラブで唯一達成できていないホームでの勝利が必要だ。この試合から仙台はホームゲームが4試合続くが、その最初のチャンスで結果を出してサポーターの思いに応えたいところだ。
互いに現状を打開するために、何を表現できるか。プレーの随所で両者の意地が見られるゲームを期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


