直近のリーグ戦は9試合で8勝1分。圧倒的な勝負強さを見せているG大阪ではあるが、チームを支えるのは総合力である。9試合すべてでさまざまなFWが決定的な仕事を見せており、ディフェンスラインでも柏戦では昌子 源に代わってピッチに立った菅沼 駿哉が踏ん張りを見せて、2試合連続で勝利に貢献している。
「本当にチーム全員で勝ち切れた勝利かなというふうに思う」と宮本 恒靖監督は柏戦後、選手層に手ごたえを口にしたが、3連勝を目指す札幌戦はチームの一体感が求められる一戦となる。
柏戦で殊勲の決勝ゴールを叩き出したアデミウソンが道路交通法違反の疑いで、現在謹慎処分となっており、G大阪は渡邉 千真と並んでチーム最多の6得点を叩き出している攻撃のキーマンを欠いて、札幌を迎え撃つことになる。
「途中から入って変化させたり、終わらせる選手たちがしっかりと決め切って勝ち越してくれた」と4人のFW陣に全幅の信頼を置いていた宮本監督にとっても痛手だが、好調のチームを支えてきたのは不用意に失点しないチームの堅守である。
柏戦では17本のシュートを許しながらもオルンガの1点に食い止め、東口 順昭や菅沼らが踏ん張り続けた。直近の9試合で許した失点はわずかに5。リーグで3番目に失点数が少ないG大阪だけに、まずは高い守備意識とともに札幌を迎え撃つはずだ。
アデミウソンの不在は痛手だが、それでも前線には好調な選手がそろっている。宇佐美 貴史は2試合連続でCKからゴールを演出している上に、攻守に欠かせないパトリックも好調を維持。そして、アウェイの札幌戦で途中出場から貴重な決勝ゴールを叩き出した渡邉も、抜群の勝負強さを維持している。
途中出場の選手が2試合連続で決勝点を叩き出しているG大阪だけに、冴えを見せている宮本采配にも注目だ。
一方、札幌は13位だがG大阪同様、3連勝を目指してパナソニック スタジアム 吹田に乗り込んでくる。前節、J1通算200勝を達成したペトロヴィッチ監督にとってはホームで敗れた借りを返す場になる。パナソニック スタジアム 吹田で戦ったリーグ戦の戦歴は1勝1分1敗とまったくの五分だが、2017シーズンに勝ち切った以来のアウェイ戦勝利を手にしたい。
前節は横浜FCを3-0で下している札幌だが、やはり武器は外国籍アタッカーを含めた前線の迫力である。ジェイ、アンデルソン ロペス、ルーカス フェルナンデスらの個の力でG大阪の堅守をこじ開けたい。とりわけ注目のマッチアップになりそうなのが、ルーカス フェルナンデスと左SBで成長著しい福田 湧矢の攻防だ。
両者ともに3連勝を目指す一戦だが、中2日で控えるC大阪との直接対決に向けて、G大阪にとっては是が非でも勝点3を手にしたい一戦となる。
[ 文:下薗 昌記 ]
