横浜FCは6試合あった10月を1勝1分4敗と大きく負け越した。後半戦に入った初戦の明治安田J1第18節・川崎F戦では、敗れはしたが首位を相手に好ゲームを演じると、その翌節ではアウェイで浦和に快勝。良い流れと勢いをもって10月にはさらなる浮上を目指したが、その思いとは裏腹に成績が伴わなかった。
10月初戦の第20節・柏戦を0-3で落とし、第21節・鹿島戦では2点のリードを後半にひっくり返され2-3で敗戦。第22節・仙台戦で引き分けて連敗を止め、第23節・FC東京戦では劣勢ながらも草野 侑己の劇的なJ1初ゴールを守り切って勝点3を奪い復調の兆しを見せた。しかし、そこから1週間後の第24節・札幌戦で0-3の完敗。前節・湘南戦では先発のチャンスを得た中山 克広や杉本 竜士が決定機を決め切れず、逆に後半に失点を喫して0-1で敗れた。
6試合で勝点4しか積み上げられなかったことに加えて、3得点10失点という結果が重くのしかかる。これは10月に限った話ではなく、今季を通しての課題となっているが、ゴール前まで迫りながらも決め切れず、多くのピンチがあるわけではないが大事なところで守り切れない。そんなチームの現状を象徴する1カ月となった。
切り替えて臨みたい11月の初戦は、ニッパツ三ツ沢球技場での大分戦。第17節の対戦では劣勢を強いられた前半にリードを許すと、後半は選手交代を織り交ぜながらゲームの主導権を握り返したものの、追いつくことはできずに敗れている。
横浜FCの下平 隆宏監督と大分の片野坂 知宏監督は同学年。青森県の五戸高校と鹿児島県の鹿児島実業高校のキャプテンとして全国高校サッカー選手権で対戦して以降、プロ入り後は柏でともにプレーした旧知の間柄であり、よきライバル関係を築いている。下平監督は前回対戦の際も「対戦は楽しみであり負けたくない」と話しており、今回はリベンジに燃えているはずだ。しっかりと借りを返し、ホームで3試合ぶりの勝利を果たしたい。
対して大分も10月の5試合で1勝2分2敗と負け越し。3連勝を含めて4勝を挙げた9月と比べると、物足りない成績となった。前節の浦和戦は2週間の準備期間を生かして多くのゴールチャンスを作ったが、スコアレスドローに終わった。
注目選手は、今季から大分に加入して背番号10を背負う野村 直輝。2年前まで横浜FCでプレーしたアタッカーは徳島に所属した昨季もニッパツで対戦した際にゴールを決めており、2シーズン連続での“恩返し弾”に期待が高まる。J1の舞台での再会戦で、どんな姿を見せてくれるか楽しみだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
