直近の神戸戦は攻守における軸である井手口 陽介をコンディションの問題で欠きながらも、代役を務めた奥野 耕平がJ1デビューを見事に飾り、「期待していた以上のものを出してくれたと思う」と宮本 恒靖監督が称賛したパフォーマンスで1-0の勝利に貢献。パナソニック スタジアム 吹田では過去のリーグ戦4戦4敗と相性が悪かった神戸に1-0で勝ち切った。
直近の12試合で10勝2分という強さを見せているG大阪だが、神戸戦で見せた“ウノゼロ”が象徴するように、粘り強い戦いぶりと決定機を作られながらも守備時に体を張る執念が堅守を支えている。
首位・川崎Fとの勝点差は『13』だが、神戸戦で勝利したことで今節に川崎Fが優勝を決めることはなくなった。ただ、指揮官は「1位のチームの背中をしっかりと見ながら、われわれは目の前の試合を勝ち抜いていくしかない。その姿勢がこのシーズンの最後の結果につながる」とあくまでも目の前の戦いだけに集中する考えだ。
中2日で迎える仙台戦だが、神戸戦とは一転、ホームで相性が良い相手との対戦である。パナソニック スタジアム 吹田では過去3勝1分で負け知らず。現在、最下位に低迷する仙台だけに、勝点3の奪取はG大阪にとってマストの任務と言えるだろう。
12試合負けなしという手堅い戦いを見せているG大阪だが、この間3得点以上を奪った試合はゼロ。しかし、9月に行われたアウェイの仙台戦では攻撃陣が爆発し、今季最多の4得点でねじ伏せている。守備力がストロングポイントであるG大阪だが、心強いのは神戸戦でも決勝ゴールを叩き込んだパトリックが絶好調であること。ポストプレーにも冴えを見せるブラジル国籍ストライカーだけに、アウェイの対戦でゴールを決めている倉田 秋や山本 悠樹ら中盤のタレントにも得点のチャンスは生まれてくるだろう。フォア・ザ・チームを意識するパトリックだが、きっ抗した展開を一変させるセットプレーでも宇佐美 貴史とのホットラインを保っており、仙台戦でも攻撃をけん引するはずだ。
天皇杯の出場権が懸かる2位確保に向けて、負けられない戦いが続くG大阪だが、敵地に乗り込んでくる仙台もまた、この一戦に懸ける思いは強いはずだ。
直近の試合で鳥栖に0-3の完敗を喫し、クラブワースト2位となる17試合連続で勝利がない仙台。J2降格がない今季のレギュレーションではあるものの、選手たちは8月8日の神戸戦を最後に手にしていない勝利に飢えている。
指揮官の木山 隆之監督は現役時代にG大阪でJリーグデビューを飾っており、古巣との対戦だ。そしてアタッカー陣も古巣相手の“恩返し弾”に燃える2人がスタンバイ中。長沢 駿と赤﨑 秀平はかつてG大阪でプレーしており、当然高いモチベーションでかつてのホームに乗り込んでくる。
“元ガンバ勢”に失点しがちなG大阪だけに、やはり長沢らには警戒が必要だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
