前節、C大阪は敵地で大分を1-0で破り、5試合ぶりの勝利をつかんだ。この試合では大分のビルドアップを警戒し、攻撃と守備でシステムを変える戦い方を採用。序盤から大分の攻撃をしっかりと抑えると10分、中央でのコンビネーションから最後は坂元 達裕の落としを清武 弘嗣が決めて先制に成功。幸先良く試合に入ると、その後は試合をコントロールして進めた。後半は攻勢に出る大分の前に守勢に回る時間も長かったが、GKキム ジンヒョンの好守もあり、大分に同点弾を許さずに逃げ切った。
4試合勝利がなかった前々節までは、そのうち3試合で先制され、後手に回る展開が続いていた。やはりいまのC大阪は、先手を取れば強い。前節を受けて、先制した試合は15勝2敗。守備の堅い“ロティーナ・セレッソ”としては、先制点がグッと勝利を引き寄せることが再確認された。
連勝を目指す今節も、自分たちが試合をコントロールしている時間帯に先手を取ることが勝利への近道。大分戦で5試合ぶりに先発し、復調の兆しを見せたブルーノ メンデス、7得点7アシストの清武、8アシストの坂元を中心に、チャンスで決め切る決定力を発揮していきたい。
一方の横浜FCは、前節はホームで清水に1-3で敗戦。5分、6分と連続して失点を喫すると、前半だけで3失点。後半に1点を返すも、完敗に終わった。「少し不慣れな選手というか、普段使っていないところで使ってみたり、トライをした」ことを試合後に明かした下平 隆宏監督だが、立ち上がりの不安定さが敗戦に直結してしまっただけに、今節はメンバー選考や立ち位置も含め、準備段階から改善していきたい。カギを握る選手の一人が、前節は出場停止で欠場した手塚 康平。ボールをさばける彼を中心に、ビルドアップの形をしっかりと作っていけるか。
AFCチャンピオンズリーグ出場圏内の3位以内、そして天皇杯出場の権利を得る2位へ向けて、ここから5試合、一つも落とせないC大阪。当初の目標としていた“TOP10”入りこそ絶たれたが、「(従来のルールでも残留を果たせる)15位以上を目指して、そこから1つでも2つでも上に行けるようにと意思を統一した」(下平監督)という横浜FC。両チームとも、少しでも上の順位で終えることが来季の戦いにもつながっていく。ホームのC大阪は、前節でつかんだ流れを加速させていくために。アウェイの横浜FCは、前節の敗戦を払拭するために。今節も勝点3だけを目指して戦う一戦となる。
[ 文:小田 尚史 ]