ホームの柏は12月に6試合を戦うスケジュールが組まれている。1日にその初戦となった明治安田J1第26節・仙台戦が行われ2-0で完封勝ち。4得点の大勝を飾った第30節・鹿島戦の勢いそのままに、[3-4-2-1]のシステムを継続して戦うと、盤石な試合運びを見せ、2試合連続でクリスティアーノとオルンガのアベックゴールも飛び出した。上位陣に比べて消化試合が少ないながらも勝点を『47』まで積み上げ、しっかりと追走。ネルシーニョ監督は中3日で戦う直接対決に向けて、気を引き締めている。
「今後の残りの試合でより多くの勝利を積み重ねることで、ACLの出場権獲得も十分に狙える位置にいる。名古屋戦は勝点6の価値があると言っても過言ではない、非常に重要な直接対決であることは間違いない。しっかり勝点を『50』まで持っていく。上位陣とは消化試合に差があるので、残り5試合、一試合一試合、われわれのやるべきことをやった上で1つでも多くの勝利を積み重ねていきたいと思っている」 百戦錬磨の指揮官が立てるゲームプランを90分にわたってチームが遂行することがポイントになる。仙台戦後、瀬川 祐輔とオルンガは同じような言葉を口にした。
「監督が用意してくれたプランをしっかり選手全員が遂行して失点しないことが大事」(瀬川) 「この試合は名古屋にとっても大切な試合になる。厳しく難しい試合になると思うけど、ホームゲームなので監督の練った戦術を理解し実行することで勝ちたい」(オルンガ) アウェイで2連勝してホームに帰ってくることができた。サポーターの集うスタジアムでライバルを叩き、上との差を縮めたい。
対して、ラスト3試合にすべてを懸けることとなる名古屋は3戦負けなしと好調を維持。リーグ2位の失点数の少なさを誇るなど、シーズンを通して守備の堅さは健在だ。前節・大分戦で痛めた様子を見せた守備の要である主将・丸山 祐市の状態は気になるが、古巣対戦となる中谷 進之介とGKランゲラックとで形成する“最後尾の三角形”は鉄壁そのもの。リーグ3位の得点数をマークする柏の攻撃陣に対しても堂々と立ち向かってくるだろう。直接対決らしく緊張感のある空気の中で、一進一退の攻防が予想される。
シーズン序盤の第8節に実現した前回対戦でも1点を争う緊迫感ある戦いとなったが、その際はオルンガのゴールで柏が勝利。名古屋の開幕からの無敗記録を止めた。そして今度は上位生き残りを懸けたシチュエーションでぶつかる。柏のダブルか、名古屋のリベンジか、この一戦に注目だ。
[ 文:須賀 大輔 ]
