12月6日にホームで開催された明治安田J1第31節の仙台戦から中2日で、延期されていた第27節のアウェイ・柏戦を戦い、そこからさらに中2日で迎えるのが今節のホーム・札幌戦。このあとには中3日で次節のアウェイ・湘南戦を迎え、最後にまた中2日で最終節のアウェイ・鳥栖戦が控えている。柏戦と湘南戦は敵地でのナイトゲームなので、中2日の日程では準備期間はほぼ皆無。柏戦では一部の戦力をターンオーバーして戦ったが、このタフな日程を乗り切るには体力以上のものが求められることになる。
さらに、大分にとっては今節がホーム最終戦。すでに三平 和司、小手川 宏基、前田 凌佑、星 雄次の4選手の契約満了が発表されている。いずれもJ3、J2時代からともに戦ってJ1昇格を勝ち取り、サポーター人気も高かったメンバーだけに、彼らとの別れを惜しむためにスタジアムに駆けつける観客も多いだろう。いろいろとセンシティブな条件満載で迎える今節だが、これまでもこのチームがそうしてきたとおり、開幕戦から最終節まで常に同じスタンスとテンションで、目の前の試合に集中するだけだ。
仙台戦はミラーゲームを仕掛けられ、中を固められてストロングポイントのサイド攻撃をピンポイントで封じられた。やはりミラーゲームとなった柏戦では互いに攻守のバランスを考えながら堅い展開となった中、戦力起用と細やかな立ち回りでギャップを作ろうと工夫しながら戦い、岩田 智輝の見事なミドルシュートで追いついた。今節もミラーゲームが予想される。しかも、片野坂 知宏監督にとってはペトロヴィッチ監督との四度目の師弟対決。“ミシャ式”を源流にスタートし独自のスタイルへと進化してきた“カタノサッカー”にとっては「ミラーもミラー、どミラーというマッチアップ。難しくなるだろう」(片野坂監督)。結果に直結する課題は直近4戦で1ゴールの得点力と、度重なるセットプレーでの失点だ。
一方の札幌は、大分より1試合多い32試合を消化して11位の大分と勝点3差の13位。第28節には外国籍タレントらが躍動し、好調だった清水に5-1と大勝したが、続く2試合は広島戦、C大阪戦と、堅守を誇るチームとのミラーゲームで苦戦している。大分は広島やC大阪よりも攻撃志向が強いイメージだが、流れからの失点は多くはない。それを攻略してジェイやアンデルソン ロペスらの決定力が相手を上回るのが理想だが、いざとなれば好調・福森 晃斗の直接FKという“飛び道具”も頼りになる。
12月半ば、大分市郊外の高台にある昭和電工ドーム大分で、大分は今季のホーム最終戦を歓喜で彩れるか。シーズン始動当初に立てた『得点50、失点35で6位以内』という目標の達成は叶わなくなったが、一歩でもそれに近づけるよう、最後まで勝利への意欲を貫いて走り続けたい。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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