ホームの横浜FCは、ここまで8勝6分19敗の勝点30で15位。13年ぶりのJ1での戦いとなった今季のシーズン開幕前に掲げた『TOP10入り』、そして、そのために必要だと考えていた勝点45獲得という数字からは程遠い結果で終えることとなってしまった。11月25日の明治安田J1第29節・清水戦を前には、ラスト6試合で『15位以上の死守』という形で目標を再設定したが、そこからの5試合で2分3敗と白星がない。自分たちよりも下に沈むチームが同じように勝点を積めていないこともあり、幸い15位の位置はキープできているものの、前節・G大阪戦で敗れたことにより、今季の15位以下は確定。最終節の結果次第では16位に転落する可能性も残されているだけに、今季のラストゲームはなんとしてでも勝点を奪わなければならない。
今季を通じて横浜FCに見られるのは、両ゴール前での質の低さと勝負弱さ。前節・G大阪戦を前にして下平 隆宏監督は「いまはどことやっても自分たちの力を出せれば、五分五分以上の戦いはできる」と話し、実際に戦いを終えても「90分を通して自分たちのやりたかったプレーはできていたと思う」と振り返った。しかし、結果は0-2で敗戦。主導権を握りながらゴールを奪い切れず、反対にあっさりと失点して勝点を落とす。今季を象徴するゲームであり、代表的な負けパターンであった。
横浜FCとしては、この課題を解決できるかにこの試合でも勝負のポイントはありそうだ。横浜FMとの前回対戦の内容を踏まえても、ボールを握れる時間は必ずあるはず。7月に日産スタジアムに乗り込んで対戦した際も、相手のハイラインを突きながら先にチャンスを作っていた。だがそこで決め切れず、前半のオウンゴールを皮切りに後半は3失点で敗れている。泣いても笑っても今季のラストマッチ。今回はそのリベンジの意味を含め、自分たちが積み上げてきたサッカーが間違っていないことを証明する90分にしてほしい。
一方の横浜FMにとっても、この試合が今季のラストゲーム。前代未聞の過密日程を強いられ、連覇を目指したリーグ戦は早々に優勝争いから脱落し、満を持して臨んだAFCチャンピオンズリーグでもベスト16で敗退。相変わらずのサッカーのクオリティーとタイトルを獲るだけの十分なタレントはそろえていただけに、悔しい結果に終わる1年となった。
そこからの切り替えは簡単なことではないだろうが、“横浜ダービー”が力の入る一戦であることは変わらない。カタールからの移動などもあり万全な状況ではないかもしれないが、試合間隔は空いており、リフレッシュはできているはず。ダービーのダブル。これ以上ない気持ちの良い形でシーズンを終えたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
