C大阪は前節・横浜FM戦の前日、トップチーム選手1名、関係者1名が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたことを発表。試合当日の朝にも関係者1名が陽性診断を受けた。福岡も5日、トップチーム選手2名が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたことを発表した。
さらにC大阪は前節、レヴィー クルピ監督もJリーグ独自基準により、濃厚接触者疑い者となってベンチ入りせず、代わって小菊 昭雄コーチが指揮を執った。先発メンバーも前々節から大久保 嘉人、丸橋 祐介、瀬古 歩夢が外れ、ケガで欠場の坂元 達裕、原川 力、高木 俊幸も含め、主力6選手が不在の中で試合を迎えた。
松田 力、新井 直人、進藤 亮佑が加入後初先発を果たすなど、普段とは異なるメンバーで臨んだ横浜FM戦だったが、選手たちに動揺は見られず、攻守に規律を持ってプレー。それまで3試合連続無失点中だった守備はメンバーが替わっても機能した。攻撃では後半、途中出場でJ1デビューを果たした中島 元彦が果敢なドリブルで状況を打開しにかかるなど、今後に期待を抱かせるプレーを披露した。勝点3の可能性が見えてきていたが、87分にCKから失点し、勝点を奪えなかった。しかし、「これまであまり試合に絡めなかった選手たちが躍動してくれたことは大きな収穫」(小菊コーチ)であり、チームの底上げという意味では、上積みも手にした一戦となった。
今節もメンバーは不透明だが、レヴィー クルピ監督は保健所の連絡により、「濃厚接触者に該当しない」ことが判明。ベンチに戻ってくる可能性もある。前節で悔しい思いをした選手たちが、どうやって福岡の粘り強い守備をこじ開けていくか。勝点3獲得へ向け、直近の4試合では2得点にとどまっている攻撃陣の奮起が求められる。
一方、5年ぶりにJ1に復帰した福岡は、序盤こそJ2との強度の違いに戸惑う様子も見られたが、明治安田J1第4節の徳島戦で今季初勝利を挙げると、その後は安定した戦いを続けている。スピードと強度もJ1のレベルに慣れ、昨季の特長であった守備の安定感も発揮されてきた。G大阪とのアウェイゲームとなった前節も、相手にボールこそ持たれたが、「五分五分の戦い」(長谷部 茂利監督)を演じてスコアレスドロー。勝点1を持ち帰ることに成功した。中2日でのアウェイ連戦となる今節も、粘り強く戦う中で勝機を見いだしていきたい。
両チームとも前節は堅い守備を見せた一方で、攻撃では無得点に終わった。それだけに今節はゴールネットを揺らし、サポーターに歓喜の瞬間を届けたい。困難な状況を乗り越え、勝点3をつかむのは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]