まず、徳島が圧倒的に不利という理由から。
C大阪のAFCチャンピオンズリーグの日程変更に伴い、4月14日に明治安田J1第18節・C大阪戦(2○1)をアウェイで戦ったばかり。11日にも第9節・浦和戦(0●1)をアウェイで戦っている。加えて、C大阪戦と今節・鹿島戦はいずれも中2日の連戦であり、今節はJリーグYBCルヴァンカップも含めた11連戦の5戦目だ。さらに、昨季は17得点を挙げてチームをJ1昇格に導き、今季も3得点を挙げて好調を維持している垣田 裕暉が、今節は期限付き移籍の契約条件によって出場できない。これらを乗り越えて勝利するためには、具体的な策を講じる必要がある。
一方で絶大なトピックスとは、ダニエル ポヤトス監督がついに合流したことだ。
コロナ禍による入国制限で、プレシーズンはオンラインでの指導を続けてきたダニエル ポヤトス監督。3月30日にようやく来日は叶ったが、14日間の待機措置のためチームに合流できていなかった。しかし、4月15日に待望の本格合流。「基本的にはグラウンドに合流できた時点で監督中心に進めていこうと考えている」(甲本 偉嗣ヘッドコーチ)と事前に言及していたことも含め、今節はダニエル ポヤトス監督が初指揮を執ることが濃厚だ。だからといって、選手のコンディションが魔法のように変化することはないが、ホームゲームということも含めて勝利でスタートしたいのが本音だろう。
対する鹿島もここから勢いに乗りたい。クラブ創立30周年を迎える記念すべきシーズン。当然ながら目指すはタイトル奪還だ。しかし、現状は勝点8で15位に沈んでおり、クラブは4月14日付でザーゴ監督を解任し、指揮官交代を決断。クラブの歴史とチーム事情をよく知る相馬 直樹コーチが新監督として就任した。
戦力的にはこの順位に位置するクラブではない。昨季18得点を挙げて得点ランキング2位に輝いたエヴェラウドをはじめ、昨季の主力の多くが契約更新をしている。今季を占うカギは、今節から始まるルヴァンカップを含めた怒とうの13連戦にありそうだ。
徳島はダニエル ポヤトス監督が指揮を執る初陣での勝利を、鹿島は相馬監督体制初陣でタイトル奪還に向けてリスタートを。譲れない一戦が間もなくキックオフされる。
[ 文:柏原 敏 ]


