現在2位の名古屋。前節・鳥栖戦で今季初黒星を喫したものの、開幕から失点は合計3という鉄壁の守備で勝点を積み重ねてきた。
対するG大阪は、勝点6で17位。新型コロナウイルス感染症の影響で消化試合数が『6』と少なく、このカードも当初は3月3日に行われる予定だったもの。2週間の活動休止を経て、今月の第1週のゲームでようやくリーグ戦に復帰したが、ここまで5試合は絶好調とまではいかなくても、1勝3分1敗と着実に勝点を奪っている。
両チームともに今季はロースコアの試合が続いているが、今節のポイントも守備になりそうだ。
ホームの名古屋は前節、10試合ぶりに失点を喫し、連続無失点試合が『9』でストップ。無失点継続時間も823分で止まった。開始早々に相手のスローインに対して、守備の連係に戸惑ったところを突かれ、見事なヘディングシュートを決められた。
前半終了間際の2失点目は、少し重心が前方にかかっていたところでミスからボールを奪われるとたまらずファウル。そのFKの流れから、今度はクリアミスが起こり強烈なボレーシュートを決められた。このようにミスが連鎖したら、さすがの名古屋守備陣でも失点をしてしまうのは当然のことだった。
日本代表DFでもある中谷 進之介は「前半早々の失点だったので焦りはなかったと思うが、いま振り返ると攻撃が速くなっていたし、守備もいつもより前から行っていた。今までどおり『1失点は仕方ない』という気持ちで前半を終えても良かった」と反省する。まずは失点をしないという、これまでベースにしてきた守備をあらためて見つめ直し、その強さをもう一度取り戻して、ミスを連鎖させない着実な試合運びをしていきたい。
G大阪も6試合で2失点と守備の強さを誇るチーム。前節は右SBに本職はCBの佐藤 瑶大を抜擢。宮本 恒靖監督いわく「スクランブルのようなスタート」だったが、守備陣は破たんすることなく清水の攻撃を抑え込んだ。もともと中央はCBに昌子 源と三浦 弦太、GKは東口 順昭という元日本代表がそろい、守備のクオリティーは高い。それが勝点を拾えている理由でもある。
その一方で、両チームとも課題となるのは攻撃面。前線にタレントはそろっていても、それが得点力につながっていないのが、両チーム共通の悩みとなっている。良い守備からの速攻を得意とする似たスタイルを持つチーム同士。どちらが先に得点を奪うのか。奪えば堅い守備がさらに堅くなっていくだろう。
両チームの直近のリーグ戦6試合の対戦成績は、名古屋が3勝2分1敗と優勢だが、豊田スタジアムでは2年連続で後半アディショナルタイムに得点を許し、引き分けに持ち込まれている。そういう意味では、名古屋は1点のリードでは心許ない。アディショナルタイムまでに2点差以上をつけ、G大阪に“二度あることは三度ある”を絶対にやらせてはならない。
[ 文:斎藤 孝一 ]
