清水は公式戦3試合連続ドロー。直近のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第3節・横浜FM戦では相手に支配される時間が続くも、ゴール前の守りが堅くチャンスをほとんど与えない。攻撃では終盤にビッグチャンスを迎える。83分には後藤 優介がミドルシュートが放ち、89分にはディサロ 燦シルヴァーノがGKと1対1となるが、梶川 裕嗣がビッグセーブを見せた。
「ボール支配は横浜FMのほうが多かったが、チャンスの数はわれわれのほうが多かった。相手がよりボールを支配して望んでいたプレーをしていたと思うし、われわれも自分たちが描いたプレーをすることもできました。そう考えると、引き分けという結果は妥当なものだったと思います」とロティーナ監督が淡々と話すような展開だった。ただ、こういう試合で勝利をもぎ取ることができないのが清水のいまの弱点だ。守備では一定の成長を見せているが、攻撃陣は直近の公式戦5試合で1得点しか挙げられていない。やはり、その課題をクリアしない限り、勝利を収めることはできないだろう。
対する湘南は、直近のルヴァンカップCグループ第3節で柏と対戦。28分にビルドアップのミスを呉屋 大翔に押し込まれて先制を許す。その後も柏に攻め込まれる時間が続くが、終盤にかけて押し返すと90分、交代出場の根本 凌がGKの前で反転からのシュート。これは防がれるも、古林 将太が詰めて土壇場で追いついた。
「後半は自分たちの時間帯を取り戻して1点取れて、負けなかったという部分では非常に大きな同点ゴールだったのではないかと思います」と浮嶋 敏監督が言うように、いまの湘南には粘り強さがある。
湘南はリーグ戦ではスタートダッシュに失敗し、5試合で1勝4敗と苦しんだが、次の5試合は1勝4分と負けていない。さらに公式戦では7試合、期間にして1カ月以上負けを経験していない。しかも、その間に2失点しかしていないという堅守を誇っている。
2019年には清水が6-0と大勝したように、湘南との対戦では得点が入る試合が多いが、今季はそのような試合は期待できないかもしれない。お互いが守備から入り、少ない決定機をいかに決め切るかという試合になると予想される。先制点が勝敗に大きな影響を及ぼすだろう。
勝点10で並ぶ両チーム。J2降格圏の17位・G大阪も勝点4差に迫っており、ここではどうしても勝利が欲しいところだろう。特に清水としては、引き伸ばしてしまっているホーム今季初勝利をどうしても達成したい。
[ 文:田中 芳樹 ]

