清水は前節、カルリーニョス ジュニオ、ヘナト アウグスト、エウシーニョという最強助っ人を休ませるなど、先発を7人変更して横浜FC戦に臨んだ。清水が5分に金子 翔太、その1分後にはジュニオール ドゥトラがゴールを決めて相手を圧倒。さらに38分には竹内 涼が決めて3点リードを奪う。横浜FCに後半は押し返されて、56分に瀬古 樹にミドルを叩き込まれるが、清水はこの1点に抑えて2試合ぶりの勝利。明治安田J1第28節・札幌戦の1-5の大敗を払しょくした。
「私が監督になってからも腐らずやってくれる選手たちが試合に飢えていたので、『何かやってくれるんじゃないか』ということで、その期待に選手たちが応えてくれたことに感謝しています」と平岡 宏章監督が言うように、先発常連の選手を休ませることに成功しただけでなく、出場機会を失っていた選手たちの活躍で先発争いが激化することだろう。清水は良い循環が生まれつつある中で、3試合ぶりのホームゲームを迎えることになった。
一方の湘南は前節、広島と対戦。先発全員を入れ替えた広島に対して序盤から仕掛け、8分に松田 天馬のCKをファーサイドで大野 和成が頭で折り返し、岡本 拓也が押し込んで幸先よく先制。しかし、66分に広島の川辺 駿に叩き込まれて追いつかれてしまう。終盤は湘南が攻め続けたがドローに終わった。ただ、浮嶋 敏監督にすれば、「同点に追いつかれたあと、終盤の危ないシーンの中で交代選手も含めてみんなで締めて失点しなかったというところは、連敗をしていたチームの状況から考えると、少し成長したかなと思います」と一定の評価をしている。湘南は6戦負けなしから1敗を挟んで1分と、この8試合で勝点15を稼いでおり、勝負強さがついてきているようだ。
両者の前回対戦は、9月に行われた第17節。清水はクラブワーストタイの7連敗で、その試合を迎えていた。しかし、それまでの不調がウソのように54分にカルリーニョス ジュニオが先制ゴールを挙げると、86分にジュニオール ドゥトラ、そして後半アディショナルタイムに西澤 健太がゴールを挙げる。清水が3-0で勝利し、連敗をストップ。逆に湘南側からすれば、この試合に敗れてから負けが込み、結果的に6連敗につながってしまった。
序盤は苦しんだ両チームだが、終盤に向けて盛り返してきている。勝利を収めればさらに勢いがつくことは間違いなく、負ければ他会場の結果次第では最下位転落の可能性もある。お互い中3日という厳しい条件の中で、どの選手を使い、どのように戦うのかも見ものだ。
[ 文:田中 芳樹 ]

