15位の湘南と17位の大分が、ボトムハーフを抜け出していくための直接対決を繰り広げる。
湘南は明治安田J1第5節・FC東京戦以来負けなし。無敗を継続していると言えば聞こえは良いが、それ以降は複数得点を決めることができず、引き分けている試合が多い。前節の札幌戦では90+3分に岡本 拓也がネットを揺らしたがオフサイドの判定となり、スコアレスドローに終わっている。
大分は前節、ホームで清水と対戦し、38分の町田 也真人のゴールを守り切って1-0で勝利。片野坂 知宏監督が「虎の子の1点を全員で守り切って、自分たちで勝点3をつかみ取ったゲームだった。本当に勝って良かった。ホッとしている」と振り返ったように、連敗を『7』でストップさせた。
湘南の浮嶋 敏監督はそんな大分に対し、「今季はだいぶバックライン、ワイド、前のメンバーが大きく替わっている。片野坂さんがやろうとしているものが徐々にできるようになってきた」と印象を語った。
湘南はウェリントンに続いてウェリントン ジュニオールも今季初めてピッチに立ち、ケガで離脱していた選手が戦線に復帰。まだコンディションは万全とは言い難いものの、ようやく戦力がそろってきた。浮嶋監督は彼らに対し、「すぐにはフィットしないですが、試合を重ねていく中で少しずつ良くなっていってほしい。試合で徐々にみんなと合わせていくということが大事」と期待を寄せている。
安定した守備は評価できる一方で、ゴール数が少ないという攻撃面での課題は早急に解決しなければならない。右ウイングバックの岡本 拓也は、「最後の局面だけでなくて、ボールをどう前に運ぶかというところから始まっている」と分析する。さらに「もう少し作りの部分でうまくボールを運べれば、最後のところで余裕が出るというか、選択肢が生まれる」と、得点を決めるには最後のクオリティーだけでなく、組み立てが重要になってくると強調する。昨季から含め、積み上がってきているものは確実にある。「周りとの関係を含め、もっとやれることはあると思う。さらに積み重ねていきたい」と岡本は意気込んでいる。
選手個々のコンディション、そしてチームでの連係を一歩一歩向上させていきたいところだが、それと同時に結果も追い求めていきたい。二兎を追うようなものではあるが、ここで白星を獲得し、チーム力の向上にブーストをかけていきたい。
また、大分には昨季まで在籍していた坂 圭祐をはじめ、元湘南の選手が多く在籍している。そんな彼らが平塚の地でどんなプレーをするかも注目したいが、「向こうがやりづらいんじゃないですかね」と岡本は笑い飛ばした。お互いを知る者同士の対戦、そして下位を抜け出すための戦いはどんな結末になるか。好ゲームに期待したい。
[ 文:舞野 隼大 ]