そして、今節は前半戦ホームラストゲーム。さらに言えば、豊田スタジアムでは8月15日まで試合がないこともあり、なんとしても勝って気分よくACLに臨みたいところだ。
しかし、対戦相手は開幕から苦しい戦いを強いられたものの、調子を上げてきた仙台。明治安田J1第12節・柏戦で今季初勝利を挙げると、第20節の川崎F戦では2-2のドロー。そして、前節は大分を相手に2-1で勝利を収めている。
その大分戦は開始早々の5分に西村 拓真のゴールで先制したものの、7分後に追いつかれてしまった。その勢いに押し込まれるシーンもあったが、なんとか守備陣が踏ん張り耐えていくと、75分に途中出場のルーキー・加藤 千尋が力強いヘディングシュートを決めて勝ち越した。
シーズン2勝目を挙げた仙台だが、先制点を奪った西村が調子を上げてきたことで、チームに勢いが出てきた印象。JリーグYBCルヴァンカップも同時並行し、今節は公式戦12連戦目と厳しい日程が続く中で、どんなメンバー選考をするのか。愛知県名古屋市出身であり、2018年には名古屋から2点を奪ったことのある西村が活躍すれば、今季初のリーグ戦連勝に近づく可能性が高まるはずだ。
ホームの名古屋は川崎Fとの首位決戦で2連敗を喫してから、なかなか波に乗ることができない。前々節・清水戦でマッシモ フィッカデンティ監督が新型コロナウイルス感染症から復帰し、3-0で快勝したものの、前節は下位の徳島を相手に自分たちのリズムをつかみ切れずにスコアレスドロー。今季はすでに13試合も無失点に抑えていることは驚くべき成績だが、攻撃に安定感が出てこない。力のある攻撃陣をそろえてはいるが、マテウスや稲垣 祥の一撃に頼っているところもあり、隠れている攻撃力をどう引き出し合っていくかが課題になっている。
そこで注目したいのは両SB。徳島戦も左SBの吉田 豊が攻撃参加したときはチャンスとなる場面もあり、右SBの成瀬 竣平もボールカットからそのまま攻撃に参加するなど良い動きを見せた。名古屋の右SBは成瀬、宮原 和也、森下 龍矢とポジション争いの激戦区。誰が出ても一定のクオリティーが出せるだけに、どういう狙いで選手を選ぶか。そして、選ばれた選手がどう攻撃に厚みをもたらすのか見ていきたい。
昨季の対戦は名古屋の1勝1分。しかし、一昨季はルヴァンカップも含めて仙台が3勝1敗とリードしている。果たして、今季はどんな戦いが繰り広げられるのだろうか。名古屋としては上位争いに踏みとどまるためにも、絶対に負けられない大事な一戦になる。
[ 文:斎藤 孝一 ]
