横浜FMは前節・柏戦で35分にマルコス ジュニオールが一発退場し、数的不利に追い込まれるも、攻撃的姿勢は崩さず、運動量を上げてゲームをコントロール。後半、前田 大然のお膳立てからオナイウ 阿道のJ1キャリアハイとなる今季11点目で先制し、直後にその前田が追加点を奪い、柏の反撃を1点に抑えた。
ただ、今節は主力を欠く戦いとなる。マルコス ジュニオールが出場停止で、前田が東京五輪日本代表に招集されているため欠場する。柏戦で負傷した畠中 槙之輔の出場も不透明で、最近先発機会のなかったメンバーにチャンスが回ってきそうだ。
その中でも古巣戦を迎える2人に注目したい。1人目は實藤 友紀。柏戦では負傷した畠中に代わり、急きょ今季初出場となったが、対峙した長身FWペドロ ハウルに対して「短く距離をとって、ボールが来たら前で取れるようにしたり、五分の競り合いでは体を当てて自由にやらせないように工夫した」とクレバーな対応で仕事をさせなかった。福岡との古巣戦に向けては「バランスの良いチーム。前線の選手やCBは強さも高さもある。徹底してアビスパのサッカーをしてくるが、マリノスはマリノスらしいサッカーで対抗したい」と意欲を燃やす。
もう1人は仲川 輝人。4月に負傷した右ハムストリングの肉離れから復帰後、出場機会はそう多くない。最後に先発したのは連勝が始まった5月26日の明治安田J1第16節・大分戦で、先発すれば1カ月半ぶりとなる。ウイングのポジションを争うライバルとして、前田とエウベルに加えて先日、元日本代表の宮市 亮の加入も発表された。JリーグYBCルヴァンカップでは4得点を挙げているが、リーグ戦は今季ノーゴール。初ゴールなどの結果でなんとしてもアピールしたいところだ。
対する福岡は6連勝した4月から5月にかけての勢いが失せてしまった。第16節・横浜FC戦から4戦未勝利でその間は3ゴールにとどまり、複数得点がない。ここまでのリーグ戦20試合で3得点以上したことが一度もなく、いかにロースコアの決着に持ち込むかが勝利のポイントとなるだろう。
参考にすべきはホームで戦った前回対戦の序盤。ハイプレスが機能し、横浜FMのビルドアップを封じるとともに、次々とショートカウンターで相手ゴールを脅かした。横浜FMとのアウェイ戦は過去一度も勝てていない鬼門ではあるが、蒸し暑いコンディションが予想される中、前線からの機能的なハードワークをどの時間帯まで継続できるかが生命線になりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]
