福岡は前々節・川崎F戦をジョルディ クルークスの見事なシュートで1-0と勝利。川崎Fに今季初黒星をつけると、前節も徳島に3-0の快勝。後半早々に金森 健志のゴールで先制すると、終盤にジョン マリが2得点を重ね、2連勝を飾った。良い流れが生まれていただけに、約2週間の中断期間が恨めしかったかもしれない。今節はネジを巻き直して向かう一戦となる。
チームの勢いでいえば明らかに福岡が上だろう。メンバーを入れ替えて臨んだ川崎F戦で会心の試合を見せ、その流れは元のメンバーに戻した徳島戦でも継続していた。決勝点を挙げた金森は「前回の川崎F戦から全員で戦っているという一体感もすごく感じている。チーム内のポジション争いもすごく激しいですし、自分もそこで負けずにという気持ちがあります」と話す。前節でJ1におけるクラブ最高勝点を塗り替えたばかりだが、さらに上を目指す気持ちは衰えていないだろう。鹿島から期限付き移籍している奈良 竜樹は出場できないが、金森や杉本 太郎といった鹿島でプレーした経験を持つ選手たちの活躍に期待したい。
迎え撃つ鹿島はCBに緊急事態が起きている。ルヴァンカップ準々決勝第2戦で犬飼 智也が負傷交代。クラブからは左ハムストリング筋損傷により約6週間の治療期間を要することが発表された。町田 浩樹も練習に参加できておらず、レギュラーCBを2人同時に失った。関川 郁万もケガ明けで復帰したばかりなため、林 尚輝とブエノが初めてコンビを組むことが予想される。2人とも普段は右CBでプレーするだけに、周囲のサポートや連係も重要になりそうだ。
ただ、出場が目されるブエノは鹿島随一のファイターでもある。
「僕自身としても目指すものはやっぱり勝つことであって、そこになんらかの形で自分が貢献することができればなという強い思いでいます」 闘志を前面に出すプレーに加え、ブラジルではアトレチコ・ミネイロでホルヘ サンパオリ監督の指導を受けて帰ってきた。母国で成長した姿を見せたいところだろう。
試合は残念ながら観客が入れないリモートマッチで行われる。夜にはすっかり涼しくなる県立カシマサッカースタジアムで画面からも伝わる熱戦が期待される。
[ 文:田中 滋 ]

