まさに絶好調と言える福岡との前回対戦で、湘南は名古 新太郎のゴールで先制。谷 晃生がPKを止めるなど良い流れで戦っていた。しかし、後半はその流れが逆転。ブルーノ メンデスとドウグラス グローリにゴールを許し、1-2で敗れた。
あれから4カ月、湘南は監督が交代した。山口 智新監督の初陣になったのが前節の大分戦。しかしゴールを決め切れず、0-2で負けてしまった。山口監督の初めてのホームゲームでは絶好調の相手を食い止め、サポーターの前で初勝利の喜びを分かち合いたい。
山口監督は週明けのミーティングで「結果のことよりも、やってきたこととそのときの反省」を選手たちに伝えたという。目の前の結果に振り回されるのではなく、「どうして良いことが起こせて、悪いことが起きてしまったのか」という話をした。「簡単には変わらないところがありますけど、前向きにやってくれている」と一歩ずつ前進している様子も感じられた。
そして、今節は7月に湘南から福岡へ移籍した中村 駿が早速古巣戦になる。わずか半年間の在籍になったが、コーチとして一緒に仕事をしていた山口監督も中村について「一緒にやってるときからセンスはあった」と称える。同時に「福岡でも中心選手になって自信をつけてきていると映像を見て思うので、キーマンになる選手であることは間違いない」と警戒する。
だが、中村だけに意識を囚われてはいけない。「キーマンだと思いますし、注意しなければいけないですが、彼だけと勝負するわけではない。福岡というチームに対して、自分たち湘南がどう戦うかというのを大事にしていきたい。その中でポイント、ポイントで気をつけないといけないところがあるという認識です」と山口監督は言う。
福岡は前節・鹿島戦の3ゴールのうち2ゴールをフアンマ デルガドが決めている。1点目は素早い攻守の切り替えからボールを奪い返し、山岸 祐也がフアンマ デルガドへ優しいラストパスを蹴り、これを冷静に決めた。2点目は湯澤 聖人が金森 健志とのワンツーから抜け出してクロスを上げ、フアンマ デルガドがダイレクトで流し込んだ。
「自分たちのアクセルを緩むことなく踏み続けて、得点を取ることができた」と長谷部 茂利監督は試合後に語っていたが、湘南戦でもこのアクセルを継続したまま4連勝を収められるか。
山口監督に初勝利をもたらしたい湘南と、勢いに乗る福岡。気持ちのこもった白熱の一戦になることは間違いないだろう。
[ 文:舞野 隼大 ]
