札幌は前節、敵地で横浜FMと対戦して1-2の敗戦。ハイテンポでパスをつないで攻めてくる横浜FMに対して前線からタイトなマンマークを仕掛けて封じると、奪ったボールを素早く動かして押し込んでいく。2位の横浜FMに対しても臆することなく、それどころか内容的に上回る勢いで攻撃を仕掛けた。ただ、積極的にプレーをし続けた影響もあってか、終盤に守備の強度がわずかに低下すると、そこを横浜FMに突かれて2失点。前半に菅 大輝のファインゴールでリードを得ていたが、悔しい逆転負けとなってしまった。
“たられば”になってしまうが、先制点を奪ったあともペースを掌握して好機も作れていたため、追加点を奪えていれば結果が大きく違っていた可能性はある。攻守両面で出足がよく、モチベーションも高く相手ゴールに攻め込んではいたものの、今季の課題である得点力不足がここでも顔をのぞかせてしまった。
一方、冷え込みも始まってきた10月末の札幌に乗り込む福岡は前節、敵地で神戸と対戦して0-1の敗戦。ボールを動かしながら押し込んでくる神戸に対して、持ち前のハードワークで有効なスペースを与えず、ゴール前に蹴り込まれてもしっかりとしたポジショニングではね返して粘り強く戦っていた。しかし、終了間際にサイドのクロスからゴールを割られてしまい、勝負アリ。清水戦に続き、ここにきて悔しい2連敗を喫した。
ただ、他会場の結果によって16位以上が確定し、来季のJ1残留が決まった。今季からJ1に復帰し、その最初のシーズンが4チーム降格という厳しいレギュレーションにもかかわらず、残留争いに巻き込まれることなく残留を果たしたのは見事と言っていい。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、焦点となるのはやはり球際の攻防だろう。札幌も福岡も、ハードワークと運動量をベースとするチームだ。どの局面でもエネルギーが必要なプレーをするが、球際で勝ち、エネルギーをより効果的に利用したほうが優位に試合を進めることになるだろう。
ボール奪取後はテンポよくパスをつなぐ札幌に対し、福岡は比較的ダイレクトに前方の選手のパワーを引き出すやり方。守から攻への切り替えにニュアンスの違いはあるものの、タフにぶつかり、そこからダイナミックに相手ゴールへ向かっていく両チームの熱量は札幌ドーム内の温度を上昇させてくれそうだ。
試合は14時にキックオフされる。
[ 文:斉藤 宏則 ]

