苦難を乗り越え、かなえた願い。湘南はドロー決着も残留を決める
湘南ベルマーレ
MF 10
--試合を終えて、いまの率直な気持ちは?今年もハラハラドキドキさせてしまうシーズンでしたけど、みんなで笑って終えられて良かったなという気持ちです。 --今日の試合では、湘南らしく戦えていたように見えましたが。前節、湘南らしくない戦いで敗戦してしまって、あのままズルズルいってしまうと後悔が残っていたと思います。今節は自分たちのやれることや、やりたいことをしっかり出して、それでダメなら仕方ないという心構えでしたし、多分みんなもそう思っていたと思います。自分たちらしく試合ができたと思います。 --4試合ぶりの先発でした。今日はどんな思いで試合に入りましたか?大事な一戦で僕を選んでくれたということは、言葉では言われていないですが、自分の中では「やらなきゃいけない」という気持ちや責任感がすごく強くなる試合でした。硬くなった部分もありましたけど、気持ちを前面に出せたと思います。
GK 23
--チームは入りから攻勢に出ていたため、GKとしては逆に難しかったのでは?入りも良かったし、ガンバさんのカウンターは強烈だというスカウティングをしていたので、後ろの人間でリスク管理をして、カウンターのところはすごく集中して意識していました。ディフェンスラインの人たちがコントロールしてくれていたので、すごく心強かったです。 --プレッシャーの掛かる1週間だったと思うが。この1週間は最終節のことを意識していました。でも、山口(智)監督がいつも言っているように、今までやってきたことを出せればなんの問題もないと思っていました。「あとは覚悟があれば」という話をしていたので、そこで強い覚悟を持って今日は臨みました。本当は勝って終われれば良かったですけど、後ろの人間として(失点)ゼロで終えられて良かったです。今年はチームとしても「365日全力でやろう」と始まって、僕自身もそこを意識してやれていた。今日に関しては集大成じゃないですが、やってきたことをしっかり出して臨めればと思ってプレーしていました。 --チームには悲しい出来事もありました。個人として、チームとして精神的に難しかったこの状況をどのようにして乗り越えましたか?先週、信じられないような出来事があった中で、(前節は)徳島相手に自分たちのサッカーができない状態で敗れてしまった。最後、オリ(オリベイラ)にしっかり別れを告げることができたので、今週に関してはそれはただの言い訳にしかならないですし、本当に良いトレーニングができました。やるときはやる。やらないときはファミリーのような感じで、一体感を持ってできていたので、それが今日の試合につながったと思います。 --アウェイでしたが、ゴール裏のサポーターの存在はどう感じましたか?いつも感じていることですが、声が出せない中でハリセンだったり、手拍子でいつも僕たちのことを勇気づけてくれていたので、「その人たちに」という気持ちが僕自身強かった。なので、後ろの人間として(失点)ゼロで終われて、残留というものをプレゼントじゃないですが、サポーターの皆さんに届けられて良かったと思います。
ガンバ大阪
監督
最終戦、ホームということで勝利を目指そうという話はしていました。ただ、湘南さんの迫力というか、メンタルの強さなど、そういうものに押される試合ではありました。こういう試合を何度も経験してきた中で、最後は取り切れれば一番良かったんですけども、チャンスも少なかったですし、攻撃の連動性というところもなかなかパワーを使えなかった部分というのは、それを出し切れなかった、出させなかったところは責任を感じます。選手の一人ひとりのポテンシャルを引き出せずに終わってしまったのは本当に申し訳なく思います。そういう中でも、みんなはホームで勝点3を目指してやってくれたと思いますし、何度か個人の力でチャンスは作っていたと思うので、本当にこういう苦しい中で、1年間選手たちは最後まで戦ってくれたというふうに思っています。 --このチームでは最後の戦いということで、試合後にロッカールームで何か伝えたことはありますか。本当に選手たちが苦しい中で頑張って前向きに取り組んでくれたので、ただ感謝しかないという話をしました。一人ひとり、いろんな思いもあったとは思いますけど、最後は踏ん張って最低限、残留というところを3試合残して決められたというのは、やはり一人ひとりの力はあるなと感じました。それを本当に引き出せてあげられなかったというのは、すごく申し訳ないなというふうに思います。 --ご自身も、試合後のセレモニーで気持ちが込み上げるようなシーンもあったと思いますが、大きなプレッシャーを背負って戦った半年をあらためてどのように振り返りますか。やはり僕自身、(J2に降格した)2012年のことがありますので、そういう中でクラブが決断して監督をさせていただいたというのは感謝ですし、大きな責任というか使命を感じました。チームだけではなくクラブ、スポンサー、サポーターを含めて関わるすべての人の思いを背負ってやらないといけないという強い覚悟の中、ACLもセントラルで連戦はすごく厳しかった。ただ、世の中がこういうコロナ禍なので、いろいろな人が苦労されている中で、サッカーをやれる喜びというところはあらためて感じました。自分がサッカーで育ってきて、ガンバで育ててもらった中でそういう恩返しを、2012年のようにはならないようにしなければいけないなと思いました。本当にサポートしてくれたスタッフを含めて、そういうサポートがあってこその結果だと思うので、先ほども言いましたけど、本当にただただ感謝です。メディアの方へも含めて、そういう思いがあります。
湘南ベルマーレ
監督
試合に勝てなかったことは残念ですけど、選手が見せてくれたパフォーマンスは、自分たちが準備してトライしようとやってきたことでした。内容に関しては、すごくポジティブな内容でした。勝てなかったことは残念ですけど、そういう思いがあって、そういうプレーをしたからこそ残留につながったと思います。非常に楽しい90分でした。 --残留を懸けて古巣と最終節を戦いました。個人としてはどんな気持ちで臨みましたか?ほかのチームとはない楽しみはもちろんありました。ただこの1週間、選手は良い反応をして練習してくれていたので、それがどれだけ出せるかということのほうが楽しみでした。なおかつ、ガンバに対してどこまで追求できるか。結果が出てないので満足してはいけないですが、トライする内容に対しては用意してきたものが出せたのではないかと思う。相手も場所も、個人的な思い入れがありますし、試合前や試合中はずっと頭にあったゲームでした。 --オリベイラ選手のことがあり、前節は試合をできるような状態ではなかったと思います。そこをどう乗り越えて試合に臨んだのか。また、選手たちの姿はどう見えたか?選手たちも、チームのおかげでしっかりオリ(オリベイラ)とお別れできたので、前に進もうという気持ちになれた。時間が経ったということもありますけど、選手たちはそういうものも背負いながら自分たちでやっていかないといけないというところがありました。でも試合中、練習中はそういうのは一切なかった。消化まではいかないですが、選手たちがしっかりやってくれた結果だと思います。 --シーズン途中からの指揮でしたが、監督としての自身をどう振り返りますか?僕だけでやってないですからね。いろいろ細かい仕事は増えましたけど、自分1人でやっている感覚はなかったですし、楽しみな1年でした。先ほども言いましたが、選手たちがしっかり練習してくれて、良い雰囲気を作ってくれましたし、スタッフを含めて力を出してくれていました。試合での難しさはもちろん感じていました。ただ、こんな言い方はアレですが、楽しんでいる自分もいました。覚悟を持って引き受けた仕事ですし、みんなで乗り越えたなと思います。
ガンバ大阪
GK 1
東口 順昭
--試合自体は攻め手がなかったが、今季終盤を象徴するような戦いだった。前半はビッグセーブもあり、無失点で手にした勝点1について。最後、ホームゲームだったので何失点しても勝てばいいと思っていたし、その中でゼロにしていれば勝つ確率も高くなるので、守備陣は特に前半粘れたと思うし、良かったと思います。 --攻撃で良さを出せないシーズンだったが、強いG大阪を復権するためには道のりは遠いと感じている?簡単ではないですが、チーム全体としての課題だと思うので、来年いろいろな状況が変わる中で残った選手は責任を持って積み上げていく必要があると思います。一人ひとりがしっかりとチャレンジできればいろいろなことが変わる。自分自身も来年に期待しています。
FW 18
パトリック
--湘南はJ1残留が懸かる中で気迫も感じたと思うが、なかなか攻め手がなかったことについて。今日の試合は、彼らは残留が懸かっていて勝ちにいかないといけない試合だったので、すごくアグレッシブに来た。その中でスペースを見いだせず、うまく攻撃につなげられなかったのは大きな問題点かなと思います。自分たちも勝ちにいこうという話をしていたので、結果には満足していません。 --今季チームが苦しい中で、得点で存在感を見せてきたが?今季は最初、コンスタントに試合ができなかった難しさはありましたし、かといって試合が始まったら休みもなく、その中で皆が苦しい思いをしながら試合をしていました。ただ、その状況でできる自分のベストは尽くせたと思います。自分のゴールでチームの力になれたのは素直にうれしいです。