神戸は3月15日にAFCチャンピオンズリーグ本戦出場を懸けたプレーオフでメルボルンVと対戦。延長戦の末に勝利し、アジア制覇という目標へ前進を果たした。ただ、前節・清水戦はチャンスを創出するものの得点を奪えずスコアレスドロー。リーグ戦7試合を終えて4分3敗となり、試合翌日に三浦 淳寛監督との契約解除が発表された。
ケガ人の続出も悩ましい状況だ。セルジ サンペールが右ひざ前十字じん帯損傷のため長期離脱が確定。佐々木 大樹も左ハムストリング肉離れで全治約10~12週間の離脱。U-21日本代表に招集され、ドバイカップU-23に参戦していた小田 裕太郎も負傷のため遠征を離脱している。さらに清水戦では主力、準主力の一部がベンチ外となっており、判明している以外にもダメージを抱えた選手は少なくなさそうだ。ロストフから橋本 拳人を獲得したが、日本代表の招集を辞退した大迫 勇也の回復度合いを含め、今節のメンバー編成は不透明な状況だ。
ただ、窮地の中で陣頭に立つことになったリュイス プラナグマ監督はファイティングポーズを崩さない。「大きな野心とワクワク感を持って挑みたい。チームに伝えたいことは、素晴らしいチームであり、この試合に勝つだけの質のある選手がそろっていることに自信を持ってもらい、この試合に必ず勝てると確信を持っている」。自身の初陣で、41歳の青年監督が示す熱量が選手を奮い立たせることになりそうだ。
一方、アウェイに乗り込む京都。連動したプレッシングサッカーで強敵・浦和を撃破した開幕戦はいまなお記憶に新しく、J2で積み上げた曺 貴裁監督のスタイル浸透ぶりをまざまざと見せつけた。引き分けと負けを繰り返し、4試合勝星から遠ざかっており、今節を仕切り直しの好機としたい。
ただ、リーグ戦中断期間には新型コロナウイルス感染症の影響でJリーグYBCルヴァンカップCグループ第3節の札幌戦が開催中止になっており、いかにうまく調整を行い、今節を迎えられるかは焦点の1つ。U-21日本代表に招集されていた川﨑 颯太らが効率よく神戸のポゼッションを遮断できるかは、勝点を奪う上で大切なポイントだ。
神戸と京都、関西両雄のリーグ戦での激突は2013年のJ2時代以来。サポーターの熱気も含めて互いの意地とプライドが激しく交錯することになる。
[ 文:小野 慶太 ]
