アグレッシブなゲームを制した札幌。5戦連続の無失点試合も達成
北海道コンサドーレ札幌
監督
今日の試合は日程的な条件が厳しいものだった。われわれは中2日で今日を迎えているわけですが、相手は中3日。中2日と中3日ではやはりコンディション面での差があるだろう。そこに加え、常にケガ人がいる状況。厳しいゲームになると予想はしていたが、そのとおりになった。今日の相手だった京都は走る、戦うというところを前面に押し出してくるチームであり、そういった相手に対してコンディション面でのハンディがあるというのは非常に厳しい。ただ、立ち上がりからわれわれの選手たちはアグレッシブな姿勢を見せてくれましたし、走る、戦うというところでは負けないんだという姿勢が見られた。前からのプレッシング、ショートカウンター、ロングカウンター。アップテンポな試合の中でコンディションのハンディがありながらも、素晴らしい戦いを見せてくれました。 今季ここまで12試合を戦ってきた中で、非常に安定的な試合を1試合以外では見せていると思います。3勝8分1敗という成績ですが、誰が出ても自分たちのベースを出してくれている。今日もサイドチェンジからの攻撃、背後を取ってからの攻撃が効いていた。精度のところが若干欠いていたが、狙いは出せていたと思う。精度が上がっていれば得点につながっていてもおかしくないようなシーンは作れていたと思います。 われわれ、今日は典型的なFWを前に置かない形でスタートしました。普通であればその中でどのようにシュートまで持っていくのかという部分で疑問を持つ人もいるかもしれないが、これまで積み上げてきた形があるので、そうした中でも相手の守備に対して上回っていけることを見せられたと思う。中と外をうまく使い分けて相手のディフェンスラインを動かすことができた。モビリティーを生かした戦いを見せることができたと思う。バリエーションのある攻撃ができていると思うし、積み上げてきたものが形になっていると思う。 --京都はロングボールを多用していたと思うが、そこについて選手にどういった指示をしたか。われわれのプレスが効いていた証拠だと思います。プレスを外すことができないから、相手は長いボールが多かったのではないかと思います。例えば相手が川崎だったとしてもわれわれのプレスをかいくぐるのは難しいのではないかと思います。そのくらい前からの守備が効いていたのだと思います。 --85分に3枚代えをしたが。私は以前、過去にバイエルン・ミュンヘンなどの監督をしていたブランコ ゼベツという監督から教わったことがあります。私がディナモ・ザグレブでプレーをしていたときの監督でもあるのですが、彼がハンブルガーSVの監督時に1-0でリードしている試合があり、終盤に押し込まれている状態になった。選手が監督のところに来て「FWを削ってDFを投入してほしい」と伝えてきた。そこでゼベツさんは「分かった」と言いながらも、逆にDFを削ってFWを投入したそうです。そして、そのFWが追加点を奪い、2-0で勝利をした。 考え方としては“攻撃は最大の防御”だということ。相手が前がかりになった中で足の速い選手を入れれば、大きなチャンスが生まれる。守備的に戦って守り切るという考え方もあるが、攻撃的にいって追加点を奪うという考え方もある。攻撃は最大の防御というのは私のベーシックな考えの中にありますし、いろいろな考え方があるが、私はそうした志向を持っているということです。
京都サンガF.C.
監督
後半途中に相手選手がボールを出したあとにこちらがつないでコーナーまでいった場面で、監督として選手交代のことを考えていたので把握できておらず、ああいうときはルールうんぬんではなく、相手にボールを渡すべきだと思います。札幌の選手、関係者の方々に申し訳なかったと思っています。 試合のほうは、相手の特徴ある攻撃に対してわれわれも引かずにコンパクトにしようと準備してきた。選手はそれを体現すべく前後半やってくれたので1点、2点取れればハッピーでしたが。CKからやられてしまいましたが、それ以外の守備の集中力は今季一番だったと思う。内容的なところでは、負けた試合で言うのも変ですが、進歩しているという手ごたえがあります。だからこそ、こういう試合で勝点3を取って選手に伸びてほしかったと思っています。 われわれの選手は、まだJ1での試合経験の多い選手があまりいないことで試合ごとに波があるが、4月以降、どんな相手でも堂々とやるべきことをやっていて、進歩は私の想像以上に速い。だからこそ、アウェイでもしたたかに勝点を取れるようにしたいし、今日の試合については采配も含めて私の責任だと思いますし、選手をねぎらってあげたいと思います。 また、今日はアピアタウィア(久)が90分プレーしましたが、彼が今後基準とすべきプレーでした。1対1で負けず、ボールを持っても堂々としている。日本中を探しても、そのような選手はなかなかいないと思うので、今後彼が大きく羽ばたくと予感できましたし、今日の彼はスーパーな働きをしたと思います。 --序盤から斜めのロングボールが多かったように思うが。サイドのところはしっかり拾ってやっていこうという意思統一はできていた。サイドチェンジを怖がって相手と人数を同数にしてしまうとやりたいことをやられてしまうので、そこはリスクを負ってやったつもりです。クロスを上げさせないのが一番良いのですが、相手のクロスをゼロにするのは難しいので。良い対応をしてくれたと思っています。 --カウンター以外の場面でなかなか良い形を出せなかったように見えた。全然そのようなことは思っておらず、カウンター以外の攻撃でも厚みのある攻撃がやれるのならば、レアル・マドリーでもバイエルン・ミュンヘンでも勝てると思うので。それはそういったふうには感じていないです。
北海道コンサドーレ札幌
DF 2
田中 駿汰
今日の試合でも危ない場面はあったし、どの試合でも90分の中ではどうしてもピンチが生まれてしまうもの。そうした中で今季は相手にシュートを打たれる、あるいはラストパスを出されそうな場面でチームみんなが体を張ってアタックにいき、ブロックができている。そうしたプレーの積み重ねが5試合連続無失点につながっているのではないだろうか。そしてもちろん、前線の選手たちもしっかりと守備をしてくれているので、そうしたことも無失点につながっていると感じている。
MF 6
高嶺 朋樹
難しい試合だったが、自分の得点で勝利をすることができて良かったと思っている。ただ、得点のところに関してはとにかく入ってきたボールが良かった。僕は当てるだけで良かった。そういうシュートだった。そしてペトロヴィッチ監督のJ1での500試合目という節目の試合で勝てたことも非常にうれしく思っている。監督から指導されたビルドアップの部分だったり、いろいろなものを発揮しての勝利だった。次戦でもそういった戦いをして勝利を得られるように頑張りたい。