札幌は前節、敵地でG大阪と対戦してスコアレスドロー。立ち上がりから互いに攻め合う展開となり、両サイドをうまく使った攻撃で数多くのチャンスを構築。後半はよりボールをコントロールする時間帯が増えたこともあって、試合を通して相手よりも多くのシュートを放つ戦いを演じてみせた。ただし、前半終了間際に得たPKを失敗したほか、相手GKの好セーブが頻発したこともあり、ゴールネットを揺らすことができないままに試合を終えてしまった。引き分けの数はリーグ最多の『8』となった。
チャンスを作りながらも無得点に終わり、勝点1にとどまってしまったのは残念だが、守備陣が堅実さを増しており、4試合連続無失点を達成。札幌としてはJ1での最長記録である。GK菅野 孝憲や宮澤 裕樹ら経験のある選手を中心に鋭い読みや体を張った守備を実行し続けた賜物と言えるだろう。攻撃的なスタイルのチームに守備の強堅さが加わる意味も非常に大きいはずだ。
一方、5月の北海道へと乗り込む京都の前節は、敵地で名古屋と対戦して1-1の引き分け。立ち上がりから積極的にボールを敵陣へと運び勢いを見せていた中で、36分に相手の見事なシュートで失点をしてしまうのだが、そこでも勢いはまったく衰えず、そのわずか4分後にエースのピーター ウタカが同点弾を決めるという展開だった。
後半はホームの後押しを受けた相手の攻撃に押し込まれる時間帯も増えていったが、そうした場面ではアグレッシブな守備が機能。メンデス、アピアタウィア 久、麻田 将吾といった対人プレーに強さを持つ選手の対応に加え、その前のエリアでも金子 大毅が網を張るようにボール保持者に規制をかけてグループとしての手厚い守備を演じ、敵地での勝点1獲得に成功した。昇格組ながら第11節を終えて7位という順位は、積極的な攻守の成果だろう。
さて、そうした両チームの激突だが、ルヴァンカップでの対戦がどこまでこの試合に影響するかが興味深い。ルヴァンカップでの最初の対戦は札幌が2点をリードした状況から京都が大逆転。そして二度目の対戦では、リベンジを果たすべく札幌が勢いよく仕掛けて4-1で大勝した。となると、京都にしてみればルヴァンカップのリベンジを……という流れになってしかるべきだろう。
果たして、今季三度目の激突はどういった展開となり、どういった結末を迎えるのか。試合は7日16時に開始予定だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

