リーグ戦の3連戦を挟んでのルヴァンカップ再開となるが、3月26日に開催が予定されていたCグループ第3節・札幌vs京都は、京都に複数の新型コロナウイルス感染症の陽性者が出たことで中止となっている。今節の1週間後、4月20日に延期された第3節が開催されることになった。プレーオフステージやプライムステージのホーム&アウェイ方式のような日程となったが、まずは京都ホームでの対戦が行われる。
京都は直近のリーグ戦で鳥栖に3-1で快勝。ピーター ウタカが得点ランキング首位に浮上する2ゴールを挙げ、パリ五輪を目指して売り出し中の川﨑 颯太もJ1初得点をセットプレーから決めた。3-0としたあと、ペナルティーエリア内でシュートがDFの腕に当たってPKから失点を喫したが、ハードワークが特徴の鳥栖を走行距離とスプリント数の両方で上回るなど、試合内容でも確かなものを見せている。曺 貴裁監督も「スプリント回数がリーグ1位の鳥栖さんに対して、われわれの良さを出せたことがすごく自信になる」と試合後に言及している。
直近の公式戦で2勝1分と好調の理由は、特徴であるプレスが機能していること。そして、ボールを奪ってから繰り出す攻撃面の向上だ。以前は人数をかけて敵陣に攻め込みながら、シュートまで持ち込めないことが課題となっていたが、この3試合で7ゴールと結果を出せている。ピーター ウタカに注目が集まりがちだが、中盤や両SBの選手が守備から攻撃への素早い切り替えからチャンスに絡むことで、厚みのある攻撃を繰り出せていることも大きい。ルヴァンカップで活躍し、リーグ戦でも出場機会を増やしている山田 楓喜も存在感を高めるなど、チームとしての好調さが感じられる。今節について指揮官はコンディションの良い選手を起用することを示唆しており、スタメンが入れ替わる可能性があるが、新型コロナウイルスで陽性となった選手も徐々に復帰している。メンバーが替わってもスタイルを実行できるかどうかの総合力も試されることになる。ルヴァンカップは1勝1分の成績。この試合でも勝利を目指す。
対する札幌も、先週末のリーグ戦では名古屋に勝利。49分に福森 晃斗のFKに宮澤 裕樹が頭で合わせて先制すると、63分にも相手のミスを見逃さずに最後は中島 大嘉が追加点を決めて、待望のリーグ戦今季初勝利となった。クラブとして、リーチを掛けながら足踏みが続いていたJ1通算100勝目も達成している。その前の明治安田J1第7節・鳥栖戦では5失点で敗れており、精神面でダメージもあっただろうが、中3日の準備期間の中で「しっかり気持ちを切り替えてチームとして向かっていって、勝点3を取れたことはうれしい結果」(宮澤)。リバウンドメンタリティーを発揮している。
ルヴァンカップでは1勝1分の成績。いずれもリーグ戦とは異なる選手を起用する中で、勝点を積み重ねている。大会は切り替わるが、公式戦で連勝することで勢いをつけたいところだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

