札幌の直近の公式戦は、4月16日の明治安田J1第9節・FC東京戦。この試合は結果的に0-0のドローとなってしまったものの、立ち上がりからタイトなプレッシングを敢行して相手のビルドアップを封じ、個人能力の高いアタッカー陣に対してもディフェンスラインが積極的に押し上げながら粘り強く堅守を見せ、そこから鋭い攻撃へと転じる好パフォーマンスを札幌ドームの観衆に披露することができていた。
興梠 慎三、小柏 剛、金子 拓郎ら能力の高いアタッカーを負傷などで欠く難しい状況ではあったが、グループとしてしっかりとした戦いを演じた。勝利こそ得られなかったものの、次戦以降につながる勝点1を積み重ねたと言っていい。
一方、敵地に乗り込む京都の直近の公式戦は、17日のJ1第9節・柏戦。立ち上がりから持ち前のアグレッシブさをチームとして押し出し、13分に敵陣での巧みなパスワークから荻原 拓也が先制点をゲット。後半開始早々にもピーター ウタカが決めると、貴重な2点のリードを保ち切り、敵地で勝点3の獲得に成功した。
内容としても上々だった。積極的なプレッシングで相手の攻撃に制限をかけると、ボールを奪えば素早く前へ。そして、この試合での京都はそこから強引にフィニッシュへ持ち込むというよりも、アタッキングサードでのパスワークから良い崩しができており、連係面の向上をより感じさせる試合を見せていた。守備陣に関しても公式戦ではリーグ開幕戦以来となる無失点を達成し、大きな手ごたえを得ていることだろう。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、直近試合から札幌が中3日、京都が中2日という日程を踏まえると、大幅なメンバー変更も想定される。いずれにせよ、1週間前のCグループ第4節で対戦したばかりという部分が1つの焦点となるだろう。
その試合ではアウェイの札幌が開始20分までにルーカス フェルナンデス、岡村 大八のゴールで2点を先行する展開に持ち込んでいたものの、京都が途中出場のマルティノスらの得点でひっくり返し、3-2で逆転勝利を収めている。
京都にしてみれば日程的には難しい試合ながらも良いイメージを持って敵地に乗り込めるだろうし、札幌にとっては1週間前に敗れた相手になんとしてもリベンジを果たしたいはず。この再戦はグループステージ突破の行方を左右し得る重要な試合であることはもちろんだが、札幌はそうしたものにかかわらず一戦必勝を期すはずであり、京都としても再び勝利を得たいところ。
試合は19時キックオフ予定だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

