14位・磐田と11位・札幌の勝点差はわずかに『3』。4位からJ1参入プレーオフ圏の16位までの勝点差が『7』と混戦のリーグ状況を踏まえれば、上位を狙うチャンスはお互いに残されている。また、J1は今節から3連戦がスタートし、その後は代表ウィークに突入していく。この3連戦は前半戦をどの位置で折り返すかがある程度決まる重要な期間だ。
磐田は前節・FC東京戦で終盤に追いつかれながらも、J1リーグ戦初先発となった鹿沼 直生の劇的なゴールで3試合ぶりの勝利を手にした。しかし、グループステージ突破のために勝利のみが求められた水曜日のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第6節・湘南戦は自分たちの思い描いたようなパフォーマンスができず、0-1で敗戦。リーグ戦の勝利をうまくつなげることはできなかった。
それでも、FC東京戦は1トップの位置でファビアン ゴンザレスがリーグ今季初先発。シャドーに杉本 健勇と上原 力也という新しい組み合わせで臨み、しっかりと結果につなげた。伊藤 彰監督は「本当に献身的にやってくれた」とシャドーに入った2人の守備での貢献を高く評価。前線からのボールへのプレッシャーにより、チーム全体がアグレッシブに戦い続けることができた。今節も最終ラインからボールをつなぐことを得意としている札幌が相手となるだけに、前線からのプレッシャーは継続して機能させたい。
対する札幌は、今季初勝利を収めた第8節・名古屋戦から無失点を継続し、安定した戦いぶりを見せていたものの、前節・鹿島戦では前半のうちに3失点。6試合ぶりの黒星を喫した。それでも水曜日のルヴァンカップCグループ第6節・鳥栖戦で引き分け、4年連続のグループステージ突破を決めている。リーグ戦の主力をポイントで起用しながら、金子 拓郎や駒井 善成などはフル出場した。ひとまず鹿島戦の大敗を払しょくして、ヤマハスタジアム(磐田)に乗り込んでくる。
ただ、今節は宮澤 裕樹が出場停止。ビルドアップのカギを握る男の不在は札幌にとって痛いはずだ。最終ラインの組み合わせが変わる中で、どの程度機能させられるか。鹿島戦の1失点目も自陣でのビルドアップのミスがきっかけとなった。磐田としては狙いどころとなるだけに、札幌はビルドアップの精度が重要になりそうだ。
[ 文:森 亮太 ]
