勝負を分けた“セットプレー”。鹿島が4試合ぶりの勝利
京都サンガF.C.
--前半の守備はいかがでしたか?相手の狙いというかやりたいことに対して、しっかり準備のところで対応できていた部分もありました。それでも相手のクオリティーや質のところで対応が難しくなったところでシュートまでいかれるシーンがありました。ただ、何も抵抗できずにそういうシーンを招いたのかといえば、相手もプレッシャーが掛かった中だったり、事故的な要素の中でシュートまでいくことのほうが多かった。完全に崩されたというシーンは決して多くなかったと思います。 --好セーブを連発した場面は?どうですかね。やっぱりCBの選手の動きや、そういう対応のところで、どういうふうに動くかとか、守備がどういう対応をするのかなというイメージを共有できるからこそ、その後のアクションにつながっていると僕は思います。守備が何もしていないということではなく、守備の選手の動きがあるからこそ、予測だったりにつながっていたと思います。 --守備面がうまくいかないというより攻撃のほうが停滞した印象でしょうか?前半の部分に関してはできてる部分もありました。もちろんパーフェクトかどうかは分かりませんが、自分たちがやりたいことを出せそうな場面もありました。得点にどうつなげていくかというところも、こういうアウェイの難しい戦いの中では重要になってくると思いますけど、相手も簡単にやらせてくれないところも含めて、そういう相手を上回っていかないとアウェイの戦いを制することはできない。後半の入り方、自分も含めてプレーの判断だったりとかで試合を決めてしまうところがあるのを今日学んだと思うので、次につなげることを意識して、開き直るということではなく次の勝点3につなげていくことを全員で意識して、天皇杯がありますけど、チームでまた勝つために一丸となって準備することが大事になると思います。
鹿島アントラーズ
監督
--久しぶりの無失点勝利をどう受け止めていますか?まず、今日の試合を勝ったことがものすごく良かったと思います。クリーンシートで終えたこともプラスに捉えています。皆さんもご存じの通り、現状ではディフェンス面で苦しんでいたので、クリーンシートはチームにとってプラスになると思います。 --ディエゴ ピトゥカが下り目でゲームをコントロールしているように見えましたが、試合運びにはどのような狙いがありましたか?彼のスタイルであるところもあると思います。ディフェンスの前に必ずしも2枚いてほしいとは言っていません。センターハーフに関してはボックストゥボックスということで、両方のボックス内で攻撃的な仕事も守備的な仕事もすることを求めています。攻守両面で決定的な仕事をしてほしいという思いがあります。ただ、今日はピトゥカ選手が引き気味でやってくれて、自分たちが苦しい時間帯にゲームをコントロールすることを意識してやってくれました。それが今日は良い影響を与えていたと思います。 --今日で前半戦が折り返しになる。順調にきていますか?前半戦はチーム全体を通して良い出来だったと思います。ただ、順位表を見てもらえれば分かるとおりきっ抗したリーグなので、どのチームにも勝つチャンスはあります。その中で勝点を積み上げられたと思いますので、ポジティブな印象があります。
京都サンガF.C.
監督
ルヴァンカップで敗退してから短い時間でしたけど、やっぱり自分たちがどういうプレーをしていくのか、どういうところを目指していくのかハッキリした。ただ自分たちの良さを出していくだけでは、この18チームの中で勝ち抜くのは難しいな、というのを選手も僕も分かったので、今日は鹿島さんの良さをできるだけ出させないように布陣も含めて組んだつもりです。 ポジションがちょっと違ったところで起用した選手もいましたけど、その意図を理解してやってくれたと思います。最初のCKが入っていればまた違うような展開になっていたかもしれないですし、その後のCKで入っていればまた違うような展開になっていたかもしれないですけど、やはりそこで決められない。試合経験のなさで済ましてはいけないんですけど、そういうツボを読む力はまだまだ足りないです。自分たちが最後のゴールの地点がいつか分かっている中でどう進むかということでいうと、1人も電車を降りずに進めていったと思いますし、その中でガタガタすることや、ちょっと前が見えなくて走りづらい状況でも、誰一人あきらめることなく最後まで戦ってくれた選手は非常に素晴らしかったと思います。 今日、最後にアントラーズさんのサポーターに挨拶したときに大きな拍手ももらいましたけど、それは監督の捉える目としては、ただ来たから拍手をしたというよりは、良い試合をしてくれてありがとうという意味で聞こえました。手前味噌ですけど、今日ぐらいのインテンシティーと、自分たちが目指すものがハッキリして勝点3を取りにいく気持ちはさらに強くなっていますし、さすがアントラーズさんだなと思う場面はたくさんありました。そこは学びながら自分たちが行く道、そういうものをハッキリさせて次の試合に向かいたいと思います。本当に選手たちは良かったと思います。 --メンバーを含めてここでチャレンジされた意図をお願いします。メンバーを見て驚かれた方もたくさんいたと思いますけど、僕の中では日々の練習とか、今日で言うとアントラーズさんの強みがなんなのかといったときに、今日のメンバーがベストメンバーだと思います。もちろんケガをしている選手は選べないので、その中で自分たちが戦う、狙っている意図とか、相手のストロングを出させないとか、上福元(直人)が止めた場面がありましたけど、後手にならずに自分たちがそれをやっていく気概も感じました。 やっぱり上がってきたチームなので、試合ごとに相手の対策をしてカメレオンみたいにしちゃうと本質がブレちゃうところがあるんですけど、要はそこのバランス、相手の良さを消す、自分たちを出すというバランスを覚えないといまのサッカーは生き残っていけないと思いますし、それは日本代表でも同じかもしれません。自分たちのスタイルをただやるんだというところから、そういうものを意識しながら大人のというか、レベルを上げていくというところで言うと、今日の試合でレベルが1つ上がったな、という印象がある。あれで先制点を取って、2点目、3点目って取れるようになればめちゃくちゃハッピーでしたけど、そこの力がまだ足りないなと同時に思っている。 ただ、今日のメンバーのトライが次のメンバーにそのままスムーズにいくかどうかはまた別の話になります。また次の試合を見てメンバーを組んで、良い意味で相手に合わせて変えてるというよりは、自分たちの良さを加速するために相手をしっかり考えてやっていくという時期に入っていると思っています。それに関しては後悔はないです。
鹿島アントラーズ
GK 1
クォン スンテ
無失点試合ができたことにすごく満足しています。上位のチームが良いパフォーマンスを出しながら、順位が入れ替わっている中で今日の勝利は大きいと思います。 --前からつかみにいくやり方に取り組んでいると思います。今日の無失点勝利が意味するものは?失点は僕の責任だと思っています。練習から止めることを意識してやってきたことが良かったと思います。もちろん、それが必ず無失点につながるわけではないですが、後ろから集中した姿を見せることによって、前線の選手の集中力にもつながるのかなと思っています。これからもっと良い試合ができるように後ろからサポートしていきたいと思います。 --前半途中で大きな声を味方にかけていました。どんな声をかけていたのですか?相手のセットプレーでいろんなサインプレーなどもありましたが、そこをちゃんと守れば後半は攻められるという話をしていました。 --半分の17試合を終えました。いまの状況をどう受け止めていますか?リーグの前半戦が終わりました。もっともっとやらなければいけないところもありますし、上を目指さないといけないと思っています。
MF 17
アルトゥール カイキ
ブラジルの育成組織のときからプロになっても思い付いたタイミングでやってきたパフォーマンスです。たまたまあのとき、ゴールを喜ぶときになにかやりたいなと思ったので、周りの選手にちょっと待ってと合図してやりました。 --鈴木 優磨選手がいない試合でした。みんなでカバーする意識があったのでしょうか?1人の選手を意識してチームでやるというよりは、いまは組織的なサッカーが求められています。基本的に上田 綺世選手が真ん中で相手のDFの意識を引きつけるということで、あとは仲間(隼斗)選手と和泉(竜司)選手と流動的にポジションチェンジをしていいと監督から言われていますし、その間にボランチが進入することも許されています。そういうことをいつもどおり意識しながらやっていました。 だからといって鈴木選手が必要ないということではなく、彼がいることでゲームメークだったりゲームやボールを落ち着かせたり、アシストや得点もできます。チーム全体の機能的な役割を果たしながら、それぞれの選手がそれぞれの良さ、個の良さや武器を発揮できればという思いでやっています。今回は和泉選手がトップ下のようなポジションで、監督は彼にいろんなポジションを要求していますが、彼はそれができる力と能力があるので、今日はうまくいったと思います。