ホームの京都は勝点24の12位。前節はアウェイで福岡と対戦し、開始早々にCKから先制点を奪われると、その後はリーグ最少失点を誇る相手の堅守を打ち破れずに敗れた。リーグ戦の直近3試合はいずれもセットプレーから失点。セットプレーはどのチームもアイディアを駆使して工夫してくるのだが、似たような形から相手をフリーにしているのは問題だ。中3日の限られた準備期間ではあるが、改善を図りたい。
曺 貴裁監督は「1戦目でやられた相手なので、それを払しょくする、もう一度自分たちのサッカーに立ち返る。それをやるんだという覚悟で、選手を送り出したい」と話す。前線からプレスを掛けて、ボールを奪う。攻撃ではエースのピーター ウタカや、前回対戦でゴールを決めた武富 孝介らを中心に仕掛けていきたい。水曜日の天皇杯ラウンド16・栃木戦は彼らを含む何人かの主力選手を温存しており、満を持してピッチに立つ彼らが決定的な仕事を見せればチームは勢いづくだろう。
アウェイに乗り込む広島は勝点34の4位。前節は過密日程の中で先発メンバーを大幅に入れ替えて湘南に挑み、1-1で引き分けた。同点ゴールはCKから生まれており、得点以外でもクロスバー直撃のチャンスを作り出している。京都が苦手としているセットプレーを今節も有効活用したいところだ。
前回対戦ではタイトな守備で京都のビルドアップやロングフィードに規制をかけ、ボールを奪うとジュニオール サントスとナッシム ベン カリファの強力2トップや、ブレイク中の満田 誠を生かすスピード感のある攻撃でゴールを重ねた。リーグ戦のメンバー主体で戦った天皇杯ラウンド16・群馬戦から陣容に変化があるか注目されるが、アウェイでも果敢な攻守を発揮できればゴールも見えてくる。
また、EAFF E-1 サッカー選手権を戦う日本代表メンバーに広島から大迫 敬介、佐々木 翔、荒木 隼人、野津田 岳人、森島 司、満田の6選手が選出された。チーム、そして個人でも充実を感じさせており、その勢いを京都戦でも見せつけたい。そして、藤井 智也にとっては大学生活を過ごした場所でのゲームとなる。飛躍的な成長曲線を描くことでプロ入りの切符をつかんだ思い出の地で、成長した姿を見せられるか。
京都市内では現在、祇園祭が開催中だ。コロナ禍により中止されていた山鉾巡行が3年ぶりに行われるなど街は活気づいているが、亀岡の地でもスタジアムに駆けつけた人々を熱くさせるようなゲームを期待したい。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

