勝点1がもたらした安堵。堅守を維持したG大阪、残留決定
ガンバ大阪
--残留が決まった率直な感想は?あまり喜ばしいことではないけど、こうなった以上はうれしかったですね。最終的には他力になったけど、あの4分間(後半アディショナルタイム)は人生で一番長い4分だったかなと思います。 --ファン アラーノ選手と食野 亮太郎選手が交代したあとはカウンターに迫力も出せなかったが、それでも守備が耐え切ったのはさすがと言えるが?全体的にヒヤッとするシーンは個人的にあまりなくて、(鈴木)優磨が(三浦)弦太の裏で胸トラップしたシーンぐらいでした。あまりやられる雰囲気は感じなかったぶん、どこかで反撃の一発が欲しかったですね。
鹿島アントラーズ
監督
--相手が守ってきた部分もありますが、立ち位置を工夫しながらいろいろと取り組みました。しかし、得点には至りませんでした。原因をどのように考えていますか?僕たちの力不足ですね。そのための練習を(前々節・)ジュビロ戦のあと、中断期間を利用してやってきました。新しいやり方を導入しながら、それによって生まれることを確認できたという面では、非常に有意義な試合だったと思いますし、これをもって来季をスタートできるというのは、「良い」という言い方だといろいろな捉えられ方をされる場合もあるので難しいのですが、なんとなく最後の2試合がうまくいって、課題が見つからずにシーズンを終わるよりも、できることも確認できたし、そこからさらに生まれてくる課題というものも確認できました。次に進むステップとして、いろんなものが見えた試合だったと思います。 --来季に向けて、今季出た課題をアップデートすることはもちろんですが、具体的に目指すべきサッカーはどのようなものになりますか?「ゲームを支配する」とずっと言っていますけども、ボールを(自分たちが)持っていようとも相手が持っていようとも、自分たちの掌中でサッカーをするということですね。それを長い時間、ある程度できるようになってきていますし、この中断明けはボールを相手が持っているときも自分たちが持っているときも、少しペースをコントロールしながらサッカーをするところにトライしていて、それはできつつあります。いま抱える選手たちにはこのほうが合うのかなというところがあるので、これを来季はよりブラッシュアップさせていくという形になるのかなと思います。 --今季全体として、最初は監督代行で、そこからコーチに戻って、また途中で監督ということになりました。今季、ご自身にとってはどういったシーズンだったでしょうか?経験としてどういうものだったかを教えていただけますか。経験としては、もう普通の人が経験できない1年を経験させていただきましたので、波乱万丈の1年でしたね。ここに帰ってくるということも昨年の12月に入ってからでしたからね。1年前の僕に、1年後の僕のことを伝えても絶対に信じないだろうな、っていう1年でしたね。 その中でチームは、言い方が難しいですけど、二転三転しましたね。その二転三転の中で選手たちはよく粘り強く戦ったな、というのが今年だったと思います。8敗というのは今季(リーグで)2番目に少ない負け数ですけれども、ウチの歴史を見てもけっこう少ないほうなんですね。引き分けが多かった、というのはあるんですけれども、よく負けなかったという言い方もあると思います。粘り強く戦って追いついた試合も、追いつかれてしまった試合もどちらもなんですけど、勝ち切れないという言い方もあれば、あまり負けなかったということも言えると思います。そこは二転三転する中で、選手たちがよくまとまって戦ったなというところは、評価したいなと思います。 その中で、二転三転していますので総括すると、その二転三転の中でどこを取り上げるかでいろんなことが変わってしまうんですけども、僕が監督になってからの歩みという話では、2、3カ月取り組んできたことが少しずつ、本当に少しずつではありますが試合の中で出るようになって、それによってまた生まれるものに対して選手たちと向き合ってという繰り返しの中で、ようやくみんなの絵がそろってきました。それで(前節・)清水戦を勝てたのは大きかったですし、結果がついてきたということで、選手たちはこのやり方で勝ちまで持っていける(と実感できたと思う)。さらに今日の試合でここから何を上乗せしなければいけないかというところまで見えましたので、そこに来季は取り組んでいきたいと思います。
ガンバ大阪
監督
引き分けでしたが、とにかくいまの残留という目標を達成できてホッとしています。本当は勝って、文句なく残留を決めたかったところですけども、結果的に残留が決まったことは本当にありがたいことですし、これまで支えていただいた皆さんに感謝したいと思っています。 --試合中、選手には他会場の情報は伝えていたのでしょうか。最後の10分を過ぎてからですかね。ピッチの選手もちょっと気になっているところもありましたし、その辺りから情報を少し伝えていたところはあります。 --後半の展開は苦しかったと思いますが、松田監督はどのようなことを考えていましたか?あくまでも後半が始まってからは、勝てば自力で残留が決まるわけですから、勝つことだけを考えて指揮は執っていました。ただ、アントラーズさんも少し早めにゴール前にどんどんボールを入れてくるような戦法を取ってきた中で、その圧力をはね返すのに多少リトリートしないといけない状況は仕方なかったのかなと思います。われわれはもちろん勝ちを狙っていて、そういう形でもカウンターのチャンスはありますし、それをモノにして勝てれば一番理想的でした。あとは勝点1が入れば、最低でもプレーオフは保証されるということで、今日すんなりと(残留が)決まらなくても、苦労はするけども絶対に残留を勝ち取るためには自動降格だけは避けなければいけないという思いもありましたから、その辺とのバランスの中で指揮を執っていたつもりです。
鹿島アントラーズ
FW 40
鈴木 優磨
面白いシーズンでしたね、苦しかったですけど。大樹さん(岩政 大樹監督※開幕当初は監督代行で指揮)で始まって、レネ(ヴァイラー前監督体制)が始まって、大樹さんで終わるという不思議な、面白いシーズンでしたね。間違いなくこれからのサッカー人生に大きく生きるだろうなっていうシーズンでした。 --岩政監督になって積み上がっている部分は?やっぱり今日の試合とかでも俺が決め切れなかったりした部分は自分の反省点があります。後ろがゼロで耐えてくれても、前が点を取れないと勝てないんで。そういった中でもやっぱりビルドアップは今日ある程度うまくいっていたかなと思うので、最後の取り切る場面でどうやったら取り切れるのかというのは、来年への持ち越しになったな、っていう感じですね。 --ビルドアップや、最終的な部分の手前まではすごく重点的にやっている。ゴールにつなげる部分の取り組みは来年?はい。そこに対してまた全員で取り組んでいければ。もっともっと取り組むべきことがあるので、それがいま一番の課題かなというふうに思います。 --「サッカー人生に生きる1年」というのはどういう部分?苦しいことが多かったですし、うまくいっていることから苦しくなったときのメンタル的な部分だったり、チームとしてどうやったらうまくいくのか、っていうのを考えさせられた1年でした。そこは個人としても勉強になったシーズンで、やっぱりサッカーはあらためてチームスポーツだなっていうのは感じた1年でした。1つでも歯車が狂うとなかなかチームとしてうまくいかないなというふうに思いました。 --鹿島にとっても大きな1年でしたか?さっき大樹さんも言っていましたけど、やっぱり『鹿島』という名前だけで勝てる時代では完全になくなった。少なからず何かを積み上げていかないと勝てない時代が完全に来ているので、川崎もマリノスもそうですけど、何年間も我慢して自分たちが積み上げたものがいま結果になっていると思う。僕たちもまたその段階に入ったというふうには思いますし、やっぱり1年まぐれで優勝したとしても、次の年もそのまま優勝できるほど甘くはないので、一つひとつ積み重ねた結果で優勝できるチームを作り上げていければいいかなと思います。
MF 21
ディエゴ ピトゥカ
まずタイトルを獲れなかったことに関しては「ごめんなさい」としか言いようがありません。自分たちが思うような形のシーズンではありませんでした。その悪かった部分をみんなで分析して、来季にしっかりと修正できるように準備をしていきたいと思います。まずシーズンの疲労を回復することに専念して、来季が来たときにしっかりと良い準備をするということが重要ではないかと思います。また、メンタリティーという部分で、意識のところを全員が変えないといけない。このアントラーズで全員が「優勝したいんだ」という意気込みというか、意識から変えていかなければいけないかな、と思います。 --チームの前進はどう感じていますか?監督の交代があって、また新たなものができ上がるようにしなければいけません。ただ、結果が出ていない以上、「良くなっている」ということはまだ言えないと思います。それはもうみんなで、何をすべきなのか、どうするべきなのか。ピッチ内外で選手・スタッフともにやらなければいけないことです。そういった修正点があることは表に出す必要はないですし、自分たちがやるべきことや、しなければいけないことは分かっているので、あとは一人ひとりがそういう意識を持ちながら改善していくことが重要じゃないかと思います。