押し切ったトリコロール。最高の栄誉をその手に
横浜F・マリノス
この瞬間のためにやってきたので、1年いろんなことがありましたが、みんなの喜ぶ顔を見て感無量です。優勝に王手をかけてから少し時間がかかってしまいましたが、年間を通して苦しいときもみんなが1つになって、ひたむきにやってきました。みんなの喜ぶ顔を見ると、本当に報われたと思いますし、みんなに感謝し、心から「ありがとう」と伝えたいです。信じる気持ちをお互い持てるのがこのチームの強みです。誰もが仲間を、チームを、信じてやってきたので、報われて良かったです。そして「おめでとう」とも言いたいですね。 (前回優勝した)3年前とまた見える景色は少し違いますが、5つ目の星をつける意味は自分たちが一番よく分かっていました。これがどれだけの重みかは肝に銘じてやってきて、それを奪い取れたのはマリノスファミリーの力です。 --今季、1つのグループとしてまとまるために、キャプテンとして何を意識して戦ってきたのでしょうか。雰囲気作りという観点でやってきたことは1つもありません。ただ、チームメートやスタッフと真正面から丁寧に向き合うことは、ずっとやってきました。良いときも、苦しいときも、そこを外さず、チーム・仲間を信じることはやってきたと、自信を持って言えます。キャプテンとして、チームに何を残せたかは分からないですが、僕の中で満足できるものはないです。すべてを懸けて、覚悟を持って戦ってきました。でも、フタを開ければ、周りに助けられたことばかり。苦しいときに頑張ってこれたのが彼らでもあります。逃げないで丁寧に向き合ってきたからこそ、一番上のものをつかむことができました。周りへの感謝しかありません。
--優勝が決まった瞬間、号泣されていました。子どもの頃から夢見てきたリーグ制覇を、一度は離れたマリノスで達成できたのは感動的というか、あきらめずにやってきて良かったとあらためて感じましたし、なんとも言えない感情がこみ上げてきました。仲間たち、一緒に戦ってくださったサポーターの皆さまに感謝します。 --今までのサッカー人生が蘇ってきた感じでしょうか。去年の悔しさもそうですし、今までの悔しい気持ちを思い出しました。一度は離れたマリノスで優勝することは考えてもいなかった未来です。マリノスでまさか優勝できるとは思ってもいませんでした。もちろん、クラブに帰ってきたからには、このクラブを日本一にさせる気持ちでやっていましたが、実際、タイトルを獲れて幸せです。観てくださる皆さまに夢や希望を届けられたとも思います。自分自身もあきらめずにやってきて良かったです。 --優勝を決めた試合で全ゴールに絡む活躍でした。終わってみて、「全部に絡んでたな」と思いました。集中し過ぎて、試合にのめり込み過ぎていて記憶にない感じです(笑)。そういえば、アシストもしたし、最初の点もクロスからだし、2点目もFKからだったな、という感じです。勝つための仕事は常にしたいと思っていますし、ゴールに絡むだけでなく、みんなを助ける役割を常にしたいと思っています。こういう試合で、アシストやゴールメイクに関わることができたのは自信につながりますし、自分の特長を表現できて良かったです。
ヴィッセル神戸
監督
最終戦を勝利で飾れず、サポーターの皆さんには申し訳なく思っています。試合に関してはもったいない失点が1点目、2点目とあったんですが、それ以外のところで言うと、われわれも十分戦えていたし、良いゲームができたと思う。終盤にパワーダウンして3失点目をして、悔しい気持ちもあるし、残念な結果になってしまった。 --ACLラウンド16・横浜FM戦で勝利したが?リーグ戦の首位ですし、実力も自分たちよりもあると思っています。自分たちのプランどおり、速くサイドチェンジしたりとか、そういう良い部分もたくさんあった。ACLのときと比べて一概に何が良くて、何が悪いかではなく、そういう緊張感のある試合というのは途中まではできたと思う。 --今季は途中から監督を務めた。総括を。自分が就任してからの話になるが、本当に苦しい状況で引き受けたと思います。いろんな覚悟、もちろん残留を目指してやる中で、残留する覚悟もありましたし、逆にあの状況でしたから降格というのもすべて、非難を浴びる覚悟で臨みました。その中で選手たちがみんな、最初の(第19節・)鳥栖戦から気持ちを見せてくれて、ガラッとチーム全員が変わった姿を見せてくれた。それが残留につながったのかなと思います。
横浜F・マリノス
監督
終わったばかりで、興奮冷めやらず、振り返るのも難しい状況ですが、とにかくうれしいです。Jリーグのタイトルを獲ったこともそうですし、今日勝ったこともそうです。何より、どのように勝ったかという内容が攻撃的で、かつ自分たちのサッカーを見せられました。全員で獲った選手たちを誇りに思います。 --一戦一戦積み上げてたどり着いたタイトルの意味をどう感じていますか。今夜、そして明日はこの喜びをかみしめようと思います。今後に関しては、このあと考えていきます。振り返ると、今季は挑戦をし続けなければいけませんでした。自分が常日頃、伝えてきていたのは小さな結果をどうつかむか。それを積み重ねた先に最後の頂点が見えてくると言ってきました。目の前のチャレンジを一つひとつ消し、結果を残してきたことは大変喜ばしいことです。 そして、今日のような大一番でも自分たちがやってきたことをすべてピッチ上で表現し、歴史に残るタイトルを、サポーターの皆さま、クラブ、チーム全体でもたらすことができました。この優勝は歴史上にずっと残るものだと思いますし、忘れ去られることはないとも思います。 --5年間、アタッキングフットボールを続け、立ち返る場所ができました。ゲームモデルを確立できたということでしょうか。自分はこのサッカーを理解した上で仕事を受けました。そして、このサッカーを信じています。このクラブが哲学を持っていることも知っていましたし、自分が仕事を受ける前にも、だいぶでき上がっていたと皆さまも思っていたはずです。ただ、そこに満足するのではなく、自分が大事にしているのは成長です。とどまることなく、常に積み重ねていくことも大事です。 このサッカーにはフィジカル的にも高いレベルが求められます。そして、メンタルも強く求められます。今日の試合も20本近くのシュートを打ったはずです。アウェイの地でも、難しい状況でも、結果を残しました。常日頃、自分たちがやってきた練習を変えることなく、やってきました。それがタイトルをもたらしたのだと思います。
ヴィッセル神戸
MF 8
アンドレス イニエスタ
--今季を振り返って。自分たちが目標としていたものとはまったく別の目標に向かわざるを得ない状況にチームが陥ってしまった。祝うべきものがシーズンの終わりには何もなかったというところは難しい状況だったと思う。 ポジティブな部分に関しては、逆境に立たされたとき、チームとしては本当に難しい状況の中でそれを乗り越えることができた。それは難しい今季の中でもポジティブなことだったと思っています。 --来季をどんなシーズンにしたいと考えていますか?まだよく分からないのが正直なところですが、今季の結果を受け止めて学び取っていかないといけないし、このような結果は全員の責任なので、もちろん選手だけじゃなく、クラブとしても来季、より良い戦いができるような準備、修正をやっていかないといけないところもある。来季は今季のように高い目標を目指して過信につながってしまうようなミスは犯さないように、まずはシーズンに入ってみてチームにどれだけの力があるかを見極める、謙虚な気持ちでシーズンに入っていくべきだと思います。
FW 10
大迫 勇也
来季は本当にチャレンジャー精神で頑張りたい。ピッチの上でどれだけできるかなので、チームが勝てるように全力を出していきたい。 (試合は)もったいない失点があったし、時間帯も良くなかったし、僕も決められるところがあった。そこはどうしても気をつけていることだけど、(残留が決まっている中で)気が緩んでしまったのかなと感じますね。今季いろいろ失敗したぶん、来季はもう1回チームの足元を見直すべきだと思いますし、今季を良い教訓として臨みたいと思います。 --W杯のメンバーについて。メンバーに入っていない、それだけです。バックアップメンバーにも断りを入れたので。誰かのケガを祈るとかしたくないじゃないですか。選ばれた選手がやるべきだと思うし、僕は見る側として応援したいですし、勝ってほしいので。日本のために頑張ってほしいですね。
DF 24
酒井 高徳
--川崎F、横浜FMに連敗。学んだ2試合になった?シチュエーションもある。長いリーグ戦での戦うタイミングもあるし、僕らは残留が決まっていたのもありますね。ただ、単純に力負けというか、時間が経つにつれて勝率が上がっていくサッカーをしているのが川崎Fとマリノスかなと思う。それを90分間やることが大事だし、1点追いつかれても手を緩めないし、相手のミスを誘うようなプレッシングだったり、迫力は出し続けるし、正直、この2試合は自分たちのミスで失点している感じがあった。しっかり守ったり、小さなミスがなければそこまでチャンスがなかったという感じにはならなかった。そういうところかなと思う。経験ある選手はそれが分かっている中でやっているし、普段から言っていること、気をつけていることがあるので、残留が決まってからの試合じゃなく、こういう相手とやるときに小さいトラップミスなのか、パスミスか、ポジションミスか、クリアミスなのか、それがあると勝てないというのを真剣に受け止めないといけない。この2試合をしていたら優勝は絶対に無理。取りこぼす試合しかない。持たれる部分はあっても、そこに自分たちの強みでしがみついていくことをやれればこの2チームに対抗できると感じている。細かいところの差はすごく大きな差ということを一人ひとりが認識する、チームとして認識する、クラブとして認識することが大事かなと思う。 --武藤 嘉紀選手へのクロスは完璧だったように見えた。右(SB)でひさびさに出て、左でやっているときに右のカットインからのクロスはいつも力が入り過ぎてニアに引っかかったりするんですけど、良い感じに力が抜けましたね。これもさっきの話に通じるが、中で点を取れる選手が多いということも、もっとチームとして認識して、その戦い方をしないといけない。ボールを回すことが大事になり過ぎていることとか、一発のシチュエーションで点を取れる選手がいるなら、ちょっと違うチームかもしれないが福岡とか、柏とか、サンフレッチェとか、クロスからの得点が多いチームを見習うところはあると思う。 じゃあ、いつまでポゼッションのサッカーをするんですか、というところで僕は疑問に思うところもあって、もちろん戦術の1つではあるんですけど、怖くないシーンが僕が来てからの3年半で多い。ただただ回しているだけというのが。そこかなと思う。それをシンプルにやる、中も理解している、外も理解している。やり切ることが点につながったり、結果につながったりするので、強みをもうちょっとチームとして理解して、それを続けることができればもっと脅威になれる。僕がそれを意識していたからこそ、中にあれだけ入っていたからこそ、入ってくるコースも良いし、決める能力があるし、信じて入れるだけだった。正直、この辺っていう感じで決めてくれるのはサイドとしてはありがたい。(得点は)本当にヨッチ(武藤 嘉紀)を褒めるべきかなと思いますね。