両者の対決は、2016年9月10日以来。名古屋は2017年、J2降格1年目でJ1に復帰。新潟は入れ替わりで2018年から5シーズンをJ2で過ごし、昨季昇格を決め、7シーズンぶりにJ1の舞台で再会する。
ホームの新潟は、2勝2分1敗で8位。開幕から4戦負けなしだったが、前節・浦和戦で初黒星。太田 修介の得点で先制したものの、守備に修正を施してきた浦和に押し込まれて逆転を許した。失点はいずれもクロスやセカンドボールのクリアが甘くなったところを決められたもの。チームとして、あらためてゴール前の守り方を見直した。
成果は、3月26日のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第2節・鹿島戦で早速見られた。浦和戦から先発10人を入れ替えての戦いだったが、「クロス対応は分析をもとに練習して良い対応ができたと思いますし、失点はチームの課題として全員で意識して取り組めた」(早川 史哉)と、無失点につなげた。主将の堀米 悠斗は「クリアをハッキリするところは全体で共有していた」と振り返り、攻撃に関しても「バタついた時間でも、逃げずにビルドアップし続けたところが、その後の落ち着きや自分たちの自信につながった」と手ごたえをつかめたという。
チームとして着実に成長を示した中で、今節はリーグ最少の1失点という、堅守を誇る名古屋との一戦。相手のブロックを攻略することは1つのテーマとなる。ボールを保持してパスワークでブロックを揺さぶりながら、スキを突くのが新潟。松橋 力蔵監督は「われわれがこれまで築き上げたものを、さらに良い方向に持っていく。らしさを失うとか、相手に合わせることでバランスを崩すことはしたくない。ある意味、真っ向勝負みたいなところもある」と臨む。
注目はチーム最多得点の太田。裏に抜け出すスピードとタイミングは抜群で、チャンスで仕留め切る技術も高い。ケガでU-22日本代表活動から途中離脱していた三戸 舜介も大事には至らず、練習には参加できている。欧州遠征でプレーできなかった悔しさをこの試合にぶつけてくるはずだ。また、トーマス デンもオーストラリア代表の活動から戻ってくる。
名古屋は3勝1分1敗で2位。前節はFC東京と対戦。お互いの良さを消し合うような試合を展開し、0-0と引き分けた。ここまで今季加入したキャスパー ユンカー、スピードスターの永井 謙佑が2得点ずつ挙げている。
26日のルヴァンカップCグループ第2節・広島戦では、途中出場の森下 龍矢と永井がゴール。どちらも同じく途中出場した米本 拓司がマイボールにしてからのパスで決まっており、同時投入された3人が結果に絡んだ。この試合ではポゼッションも高めており、長谷川 健太監督体制2年目の攻撃は進化しつつある。キリンチャレンジカップに臨む日本代表選手として追加招集された藤井 陽也はそこでは出場がなかったが、代表活動で得た刺激をチームに還元してくれるはずだ。
[ 文:野本 桂子 ]

