大型連休中に行われる3連戦の最終戦となる明治安田J1第12節。札幌ドームでは、勝点13で11位の札幌と、勝点15で9位のFC東京が対戦する。ともに前節から中2日というスケジュールだ。
札幌は前節、ホームで鹿島に0-1で敗戦。同勝点の鹿島と立ち上がりから両陣地を行き交うアグレッシブなバトルを演じたものの、21分に最終ラインのミスを突かれて失点を喫すると、その後は守備意識を高めた鹿島を崩せずに逃げ切られてしまった。ここ最近は得点をしっかり取れていたが、10試合ぶりの無得点に終わった。
内容は決して悪くなく、連敗もないが連勝もないというここまでの札幌。ケガ人が復帰したかと思えば、また新たにケガ人が出る状況で、チーム状況がなかなか安定しない。どの相手に対しても悪くないパフォーマンスを発揮できているため、どこかで浮上の契機を得たいところである。
一方、北海道に乗り込むFC東京の前節はアウェイで福岡に0-1で敗れた。前半からしっかりとボールを動かしながら相手陣に圧力を掛けていこうと試みるも、福岡の勢いのあるディフェンスに臆してしまったのか、うまくチャンスを作れない。次第にペースを奪われてしまい、72分に先制を許す。その後は攻撃のパワーバランスを高めるも、福岡の体を張った守備にはね返され、逃げ切りを許してしまった。
勝てば3連勝で一気に勢いに乗れそうなゲームを落としてしまったが、前向きな要素を探していくと、今季は大崩れをする試合があまりなく、負け試合もちょっと歯車がかみ合えば結果が違っていてもおかしくない。さまざまなメンバーを起用して、安定感のある戦いができていることはポジティブに捉えていいはずだ。チームとして着実に力をつけている証と言っていいだろう。
今節の焦点として挙げられるのが、中2日で札幌がホーム連戦なのに対し、FC東京がアウェイ連戦。それも九州と北海道への遠征ということ。アルベル監督も入念にマネジメントをしているだろうが、いずれにせよ、どちらにとってより難しい連戦なのかはここで記すまでもないだろう。
どちらも前節を落としていることを考えれば、フルパワーで勝点3を奪いに出ることは間違いない。札幌はスタートからアグレッシブなゲームを仕掛けると予想するし、FC東京は選手のコンディションも踏まえながら戦い方を調整していくはず。条件の異なる両チームがどのようなプランで試合を進めていくのか、注視していきたいところだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]