世界的名手・イニエスタの神戸ラストマッチ。壮絶な試合はドロー決着
北海道コンサドーレ札幌
--ゴールを振り返って。やっぱり得点を挙げられることは非常にうれしいです。ただ、チームの最終的な結果は悔しかったです。(金子)拓郎からクロスが入ってきて、自分がアプローチして、ボールが来てシュートをしないといけない状況で、得点を決めることができて良かったです。 --神戸は失点数の少ないチーム。札幌の攻撃の良さを出せたのでは?神戸に分析されている状況の中で、自分は札幌らしくプレーできること(を意識した)。最終的にはラスト、点を決め切れなくて、そういうところで引き分けという結果になってしまいましたが、これからも修正してやっていこうかなと思います。 --アンドレス イニエスタ選手が神戸ラストマッチだった。世界の選手に会えて、自分のサッカー人生はすごいなと思います。一緒にプレーできて良かったなと思います。
非常に厳しい内容の試合だった。全体を通して試合をコントロールすることができた試合ではあったが、残念ながらセットプレーで失点してしまい、引き分けになった。チャンスを決め切れなかったことが反省点になる。 --ペースを握っていたが、どういう狙いを持っていた?当然、ヴィッセル神戸のクオリティーが高いことはチーム全体として認識した中でのアウェイでの戦いだった。その中で、自分たちはサッカーの内容を示すことができればと。今日であれば、決め切ることができれば。信じてやろうとは意気込んでいたが、残念ながら決め切るところを決め切れなかったのが反省です。 --調子の良い神戸相手に勝点を取れたのは自信にしていいのでは?ここ最近、チームとして内容があまり良くなかった。結果としてもホームで負けたり、成績は良くなかった。上位争いをしているクラブに対し、アウェイでも勝つことを目標にして来たので悔しい。ただ、神戸は上位争いをしているクラブですし、引き分けでの勝点1をポジティブに捉えたいなと思います。
ヴィッセル神戸
監督
勝点3を取らないといけないゲームでしたし、結果的には残念ですけど、選手たちはハードワークしてくれましたし、最後まで勝ちたい姿勢を見せてくれたと思います。 --アンドレス イニエスタ選手を先発で起用したが、最後の姿をどう見られたか。また、先発起用の意図を教えてほしい。先発起用に関しては、説明はいらないかなと思います。彼に対するリスペクトだということです。途中でピッチを去ることになりましたけど、彼自身、いろいろな思いがありながらプレーしたと思いますし、そういうプレーを最後にサポーターの前で、ホームで見せられたというのは良かったと思います。 --チーム作りで難しい決断も多いと思うが、アンドレス イニエスタ選手を起用しない難しさもあったのでは?もちろんそこは自分にしか分からないことはあると思いますし、彼はスーパースターでずっと来て、彼にしか分からないつらさとかもあったと思う。そういう難しさは自分自身もありますけど、どの監督もスタートの11人を選ぶ、ベンチの18人を選ぶというのは非常に難しい決断だと思います。そこはどの監督も変わらないと思います。
北海道コンサドーレ札幌
監督
1-1という結果に関しては、やはり私自身は不満です。内容的にはわれわれが勝利しておかしくないゲームができていたなと思いますし、今日の引き分けという結果は満足できる結果ではなかった。 やはり、日本ではなかなかクラブ間の予算の違いも把握しながらサッカーを見る視点があまりないのかなと思いますが、神戸のようなビッグクラブ、札幌のような小さいクラブ、違いがある中で戦っていること。そして、札幌のようなクラブもしっかりとボールをつなぎながら攻撃を仕掛けていくことができる。そして、われわれ札幌というクラブであってもしっかりとああいう内容の試合ができるということを、今日のゲームでも証明できたと思います。 今日のゲームのあと、観客から拍手が起こりましたけど、あの拍手は札幌に送られたと私は思っています。もちろん、この試合に関して観客が送った拍手は神戸サポーターから神戸に送られたものだと思いますが、ヨーロッパで、例えばバイエルンがボーフムにホームで1-1で引き分けて内容も相手に上回られるようであれば、サポーターはブーイングするでしょうね。そういった厳しい目で見られるのがヨーロッパかなと思います。 バイエルン・ミュンヘンの名前を出しましたけど、神戸は日本でいうバイエルンに近い。ミリオンを稼ぐ選手もたくさんいるチームです。札幌のような大学生を育てていくようなチームでわれわれは頑張っているが、それくらい違うチーム同士の戦いだった。だからこそ私自身は、今日の送られた拍手をわれわれに送られた拍手と勝手に思っています。
ヴィッセル神戸
MF 8
アンドレス イニエスタ
--最後の挨拶の中で、「日本のリーグで成長させてくれた」というのがあったが、5年間でどのような成長があったのでしょうか?また、スーパースターのご自身が日本で5年間も過ごした意味についてどう考えているか教えてください。人としては、自分が新たな国で、新たな文化に適応するためにここへ来て、日々の生活を送っていく中で感じてきた自己成長というところ。自分たちとしては通過地点として来たわけではなく、ここに本当に家族として住みにきたという感覚を持って、皆さんを近くに感じたかったですし、皆さんにも近くに感じてほしかった。そういう中で人として成長できた面があると思っています。 選手としては、やっぱりプレーし続けるために、常に成長して生まれ変わっていかないといけないと思っていますし、そういう意味でここでの5年間で成長できたと思います。おっしゃるとおり、5年は長い時間でしたし、自分たちにとってはここが新たな居場所になったというか、皆さんから愛情を感じられたということ。自分にとってハートで感じるものが一番大事なので、この感情というものがこの5年間の中で自分が大切な思い出として持ち帰っていくものです。 --試合前にファンの皆さんに話を聞くと、ご自身をきっかけにサッカーを好きになったという方が多くいました。この5年間で、どんなことを残せたと思いますか?自分として心がけてきたことは常に最大限の努力、100%の努力で貢献する。このクラブにもそうですし、この街にもリスペクトを持って、そうやって向き合ってきました。これだけ長くここにいたのは、それだけ皆さんから感じた好意だったり、リスペクトが大きかったということですし、「ここが我が家のようだ」と言うのは本当にそう感じているからであって、実際に自分の下の2人の子ども、ロメオとオリンピアも日本にいる間に生まれていますし、そういう意味でここで得たものは大きかった。 そういった方が多いこと、自分のことを誇りに思ってくれたり、自分がきっかけで新たな興味が芽生えた方が多くいるのは、自分がここでやってきたことが間違っていなかった証明にもなるので、すごくうれしいことです。
DF 3
マテウス トゥーレル
--ゴールシーンを振り返ってください。自分にとって初めてのゴールでうれしかったんですけど、チームとしてポイントを重ねることを目指すというのが目的なので、そこのところにもうちょっとこだわっていければと思う。 --相手が前からどんどんボールを奪いにくるのか、スペースを消してくるのか。ボールを動かすイメージはどう持っていましたか?プレッシャーを掛ける、ブロックを組む、両方をしてくるチームなので、そこに対して準備してきましたが、前半はそれがうまくいかなかった。そこの部分を後半は修正してうまくできたと思います。 --後半は大迫 勇也選手が入り、全体が勢いづきました。もう1点取るために必要なことはなんでしょうか。後半になってもう1点が欲しい状況だったが、自分たちにできることを全部出し尽くしたつもりですし、これからも続けていかないといけない。ポイントを重ねていかないといけないので、そこにこだわってやっていきたい。 --アンドレス イニエスタ選手が神戸ラストマッチ。一緒にプレーし、見届けた感想をお願いします。チームにとっても日本にとっても世界にとっても素晴らしい選手だと思いますし、今日プレーできたのは良かったと思います。これからも彼がここにいたことは残ると思います。自分たちは自分たちのしないといけないことを続けていくだけだと思いますので、これ以上に頑張りたいと思います。
DF 24
酒井 高徳
--前半は苦しんでいた印象。縦に速くという自分たちの特徴からチャンスができたり、うまくできていて、そこは悪くなかったと思うけど、そればかりになっていた。どこか1つ、中盤とか前線で1回タメができて、中盤から押し上げる感じができれば、もう少し落ち着いた展開にできたと思う。縦に速いことがずっと続き過ぎたのと、セカンドのところで拾い切れなかったのがあって、向こうは人数のかけ方、カウンターの入り方とか、スピード感をもってくるので上手にやっていると感じた。 前半はプレスのところのスイッチの迫力が少し足りなかったかなと思う。ボールの取りどころみたいなのがあまりなくて押し込まれたり、簡単に自陣の深いところまで運ばれたりが多かった。もう少しセンターFWのところから良いスイッチが入れば、良いボール奪取からのカウンターができたと思うけど、そこがちょっとうまくハマらなかったですね。 --アンドレス イニエスタ選手が先発した中で、いつもよりもつなぐことを増やす意識で試合に入った?それはあまりなかったですね。なかったというのは、アンドレスを経由しないということではなく、縦に速く行く感じも出しつつ、アンドレスは人がいない、ポカッと空いたところにポジションを取るのが上手なので、そこを使って入ったときにはみんなが前の動きをしようと話し合っていた。どちらかというと相手のCBが1枚、アンドレスのほうに出てきてつぶしにくる感じだったので、あまりそういうシーンがなかっただけですね。 チャンスになっていた縦に速くというところはできていたと思うので、出来が良くなかったというよりは、その辺でまたジェアン(パトリッキ)が1点取れたシーンもあったし、モノにしていれば特に気にならなかった前半かなと思いますね。もちろん反省はしますけど、良いところと悪いところをしっかり見た上で、前半を自分たちの今後の、後半戦の戦い方に生かしていかないといけないと思う。 --アンドレス イニエスタ選手の神戸ラストマッチだった。多くの素晴らしい瞬間を彼とともにしてきて、一緒にプレーする中でどういうふうにパスを受けたらいいか、どのタイミングでパスを受けたらいいか、すごく研究じゃないが、自分なりに試行錯誤しながらやってきた。来てからの5年間、神戸がいまこの位置にいることは彼なしでは成し得なかったことだと思う。もちろんほかの選手もそうですけど、そういう大事なところでのメンタリティーだったり、ピッチ上での振る舞いは彼が見せてくれた。あらためてすごい選手とプレーしていたんだなってことは、思い返してみると思うかなという感じでしたね。