今回も決着つかず。熱戦は再びスコアレスドローで終幕
浦和レッズ
MF 27
鹿島アントラーズ
監督
--引き分けという結果をどう受け止めていますか?ホームの浦和戦というのは僕もよく知っていますが、このクラブのサポーター、そしてクラブに関わる皆さんが、1年で一番気合いが入ると言ってもいいぐらいの試合だと認識しているので、その試合を勝ちたかったなというのが一番ですね。 とはいえ、優勝がなくなるというのはこのクラブにとってすごく大きなことで、その可能性が少ないながらもあった中で戦っていて、(前節・神戸戦の敗戦を受けて)それがゼロになったということで、この1週間、非常に苦しい1週間でしたが、練習からすごく集中して取り組んでくれて、それが今日の試合にも表れて、(失点)ゼロで抑えてくれたということは高く評価してあげたいです。 そこから先の相手を崩し切るということは、レッズとの1戦目(J1第16節)同様できませんでした。お互いかもしれませんけども、次への課題ということになりました。 --ここ2試合は先発を外れていた仲間 隼斗選手と垣田 裕暉選手を先発で起用した狙いと理由を教えてください。2人ともというか、今日のスタメンの選手たちが今年、おそらくチームで結果というものを、サッカーはいろいろな捉え方をしますけども、得点とか失点だけでなく、チームを勝たせてきたという面ではこの11人が最も勝たせてきたと思います。最もスタメンで出る回数も多いでしょうし、調べたことはないですけども出場時間も最も多いんだろうと思っています。 とはいえ、僕は30数人の監督です。チームにいろいろな状況で勝ち負けがついてくる中で、11人だけを使って試合を1年間やるわけじゃないので、チームとして優勝を目指す中で、いろいろなオプションを持たなければいけないことは認識しています。多彩な攻撃陣を抱えていますが、良く言えば多彩で、悪く言えば特徴に少しバラつきがある選手たちですので、これをどう勝てる形にしていくかというところで、僕なりに1年間取り組んできている中で、彼らを使うときもあれば、使わないときもある。2試合使わなかったからといって評価が低いわけでもないですし、彼らが今日くらいの仕事をしてくれるのは僕もよく分かっているつもりです。 「外された」という言い方も少し違うと思っています。サッカーはルールが変わったんです。スタメンを外れると、確かに選手は勝利給や出場給が変わるところがあると思います。しかし、5人の交代ができることでフィールドの選手の半分を変えることができるようになりました。昔はケガ人も含めて3人でしたから。1人、2人、ジョーカーがいたら、それ以外は2番手、3番手だったわけです。 でも、僕はこの2試合に関して、垣田と仲間が2番手、3番手に落ちたという話ではなく、スタートから使うか途中から使うか、という話しかしていないです。いつも試合のメンバーを呼ぶときも「スタートから出る選手」、「途中から勝負を決めにいく選手」という言い方をしますけども、そこはサッカーが変わってきたので。ただ、選手たちは3人交代の中で育っている選手が多いので、まだマインドが変わっていない選手が多いと思いますけど、サッカーはこれからも5人交代が続いていくと思う。このあたりは、監督も考えていることが変わっているんですけども、選手たちは少し変わっていないところがあるかもしれないので、すごく難しいところがあります。 仲間と垣田は、僕が求めているものをコンスタントに出せる選手たち。そして、今日のようにまず最低限のファイトを必ず出せる選手たちでありますし、それはチームのベースを作っていく上で非常に貴重な選手たちだと思っています。彼らの特長をいろいろな選手たちが吸収してほしいなというふうにも思っていますので、そのためにも彼らを多く起用しているのはあります。だから、(ここ2試合は)外したわけではないです。途中から使いたかっただけです。
--自身にとって初のアウェイでの出場で、鹿島というライバルチームとの対戦だった。試合の雰囲気などをどう感じたか。僕にとってJリーグ2試合目でしたが、このアウェイの地に来れたことを光栄に思っています。鹿島のサポーターがとても良い雰囲気を作ってくれていると感じましたし、われわれのサポーターも負けないくらい良い雰囲気を作ってくれていました。お互いに譲れない戦いだったと思いますし、今日は非常に難しいゲームでしたが、僕にとっては楽しかった試合でもありました。 --シュートシーンは上から見ていて入ったかと思わせるものだった。自身の感触は?自分も「もしかしたら」と思いましたが、やっぱり押さえるところは押さえないと枠外に飛んでしまいます。練習の中で修正していきたいと思いますが、惜しいシュートでした。 --もしかすると、エカニット選手が浦和の主力になるのはもう少し先というイメージがチーム内外にあったかもしれないが、アタッカー陣にケガ人が多く、期待も責任も大きくなっているのではと思うが。おっしゃるとおり、ケガで離脱している主力選手もいます。ただ、僕にとってはチャンスでもありますし、目の前の一つひとつの試合と日々の練習に集中して、できるだけチームの力になれるように頑張りたいと思っています。今後も自分らしく、日々の練習を一生懸命やって、チャンスが来たらピッチで表現するだけです。
DF 5
アウェイゲームの難しいピッチと良い相手でしたので、引き分けが妥当だったのではないでしょうか。あまりエキサイティングな試合ではありませんでしたが、かなりフィジカル的な戦いが繰り広げられたと思います。 --相手の攻撃の狙いはハッキリしていたと思うが。僕らの背後を狙ってクロスを上げてくるというのは分かっていました。しかし、僕らも良い対応をしたと思います。 --相手にあまり決定機は作らせなかった。そうですね、FKのチャンスくらいだったと思います。僕らのディフェンスが堅かったのでチャンスをあまり作らせなかった、というのは納得してもいい点だと思います。 --勝点1の結果をどう感じるか。試合前の目標はもちろん勝つことでした。3ポイントが取れなかったのは常に残念なことですが、試合を振り返れば引き分けが妥当だったと思います。ただ(ルヴァンカップの)決勝戦が待っているので、すぐにそちらに向かわなければいけません。
浦和レッズ
監督
本日はきっ抗する試合に、特にミドルゾーンでの戦いが多いタフな試合になると予想していました。全体的に、良い守備ができたと思います。特に(アレクサンダー)ショルツやマリウス(ホイブラーテン)が良い仕事をしてくれました。また、中盤の(岩尾)憲、(伊藤)敦樹、(安居)海渡、(小泉)佳穂の守備での仕事が多く要求される試合となりました。 本日の試合では、ファイナルサードに入ってから、より押し込んだ状態でキープする、もしくはクリエイティブなプレーをするところが少し足りなかったと思います。また、余分なリスクを避けながらプレーしたところで、SBの(攻撃)参加が少なかった部分もあったと思います。切り替えが得意な、強力な2トップがいるチームに対して、ケアできたところは良かったと思いますが、攻撃では多くのチャンスを作れなかったのが残念でした。 そして、メディカル的な理由でホセ カンテが90分プレーできない状況でしたので、(興梠)慎三とブック(エカニット パンヤ)を投入して、再度ハイプレスを掛けながらプレーすることを目指しました。相手よりボールをキープしたり、シュートを打つことはできましたが、点を取るのに十分なプレーが足りなかったと思います。 しかし、全体的に大きなハードワークをしてくれましたので、選手たちには「良い仕事をした」と言うことしかできません。彼らのことを悪く言うことはできない試合だったと思います。神戸がドローという状況で、われわれにとって良い結果は勝利のみでしたが、鹿島のような素晴らしいチームに対して、本日のわれわれの力は十分ではありませんでした。 --引き分けという結果はシーズン序盤であれば悲観することはないと思うが、勝利が欲しいゲームだった。どこまでリスクを取ろうと考えていたか。また、このようなゲームで3ポイントを取るために足りなかったものは?シーズンを通して、今日のような取りこぼしが多かったと思います。特にホームでの(J1第20節・)FC東京戦、(第22節・)横浜FM戦、(第27節・)京都戦など、1点を取っていればという試合がありました。そういう試合での取りこぼしがなければ、いまの時期でのわれわれの状況はまた変わっていたと思います。 --パンチ力不足というか、ケガ人が多く、アタッカーも不足していて、どうやって点を取るかを描くのが難しかったと思う。もっとリスクを冒すしか手段はなかったか。今日の試合では珍しく、2トップにして挑みました。しかし試合中は、質問にあったように私自身がよりリスクを冒すべきかどうかを考えながら見ていました。鹿島のウイングにスペースを与えると、自分たちのペナルティーエリアが危険になるということもありましたので、攻守のバランスのことを考えていました。 文句も後悔も言いたくはないですが、トモ(大久保 智明)やタカ(関根 貴大)がいれば、また違った試合になっていたかもしれません。よりリスクを冒すこともできたと思いますが、ACLの試合(ACLグループJ第3節・浦項戦)で大久保を使ってしまったことが私のミスだったと思います。(首位と)勝点差が『8』で残り3試合という、われわれにとって厳しい状況ですが、最後まで戦いたいと思います。
鹿島アントラーズ
MF 14
樋口 雄太
攻撃面でつながりを持って攻撃ができたシーンは少なかったので、選手頼みというか、個人の選手に頼ってしまうところで悪いときの傾向がありました。チームとして狙いを持って攻撃をすることが一番の近道だと思いますし、それを練習から取り組んでいくしかないと思います。自分がチームを勝たせたいと思う選手がまだまだ少ないのかなと思います。 僕自身もまだまだやらないといけないなというのは感じます。チームを勝たせるために、毎試合そういう思いでやっていかないといけないと思います。これだけ多くのサポーターが入ってくれている中で、自分たちがイキイキとしたプレーをすることで、サポーターもそういうプレーを観に来ていると思います。球際で最後まで粘り強くとか、それが前提としてあり、そのあとに戦術に持っていけたらいい。まずはそこを崩さないようにしたいと思います。 バスでスタジアムに入ってくるときも、すごく多くのサポーターが僕たちのことを応援してくれて、そういうサポーターのためにも今日は勝たないといけないと思いました。毎試合、そういう気持ちにさせてもらっているので、サポーターの皆さんには感謝というか、頭が上がらない気持ちでいっぱいです。それに応えられるようにやらないといけないんですけど、いまは耐えるときだと思っています。
GK 29
早川 友基
しっかり(失点)ゼロで抑えて終えるということは目標にしていた。そういった面でしっかりみんなが体を張れていたし、しっかり無失点に抑えることができて良かったと思います。あと、(前節の)神戸のときのやられ方は全部クロスからだったので、自分がうまく止められたシーンも含めて、うまく対応できたと思います。 --決定機をしのいだが?前回はそういうクロスから失点していることが多くて、みんなが集中している中で、フイを突かれたというか、触られた部分があったんですけど、(今回は)ポジショニングが良かったのと体の反応もうまくできたので、ただ反応するだけでなく、外にかき出すことができた。セカンドボールも拾われなかったので、良い対応ができたと思います。