制したのは11人の京都。3つのゴールで彩ったサンガSの記録更新
京都サンガF.C.
監督
今日はサンガスタジアムで史上最多のお客さんが集まった中で、内容としては非常に見ごたえのある、われわれにとってベストゲームに近いものを見せられたと思います。相手の選手が1人退場した、しなかったにかかわらず、立ち上がりからアグレッシブにわれわれらしさを出して試合ができました。それがこの2年間、引き分けすらできなかったマリノスさんを相手にできたことは、大きな成長だと思います。今季がここで終わってしまうことがもったいないくらいの試合を、ピッチに立った選手や立たなかった選手も含めた全員で体現できました。監督としてシーズン最後のホームゲームで勝てた記憶はあまりないんですが、自分の記憶に残るような試合ができましたし、全員で勝ち取った勝利です。J2からJ1の1年目、そして2年目と一歩ずつ選手が歩んできた成果だと思いますし、監督としてうれしいです。サポートしてくれたサポーターの皆さんやスポンサーの皆さん、サンガを支えてくれるたくさんの皆さんにお礼を言いたいです。 --今季最終戦で平賀 大空選手がJリーグデビューを果たしました。相手が1人少ない状況で、あの展開で大空を使えば相手に脅威を与えることができると思っていました。幻のゴールがありましたが、前に仕掛けられて、守備力もある。これからサンガを支える、未来を変えていく選手の1人になっていけると僕は感じています。来季からは喜多(壱也)と飯田(陸斗)がユースから昇格してきますが、(川﨑)颯太を含めて先輩たちの背中を見ながらアグレッシブにやってもらいたいです。 --パトリック選手をはじめ、今季限りでチームを去る選手たちへ向けて。この世界は契約という中で生きていきます。望む、望まないにかかわらず、監督ならやりたくてもやることはできないし、選手も同様です。パトリックをはじめ、このチームで今年やってきた選手は非常にタフに謙虚にトレーニングを続けてくれました。そのことは保証できますし、新天地を選んだ選手、また来年サンガに残る選手、いろいろな選択がありますが、それぞれの努力が実を結んでほしいなと監督として思います。
横浜F・マリノス
監督
ああいう(退場者が出た)状況でも自分たちはやるべきことをやったと思います。あの中でもチャンスを作り、ゴールを狙っていく。選手たちを誇りに思いますし、最高のパフォーマンスを見せてくれました。攻撃を緩めず、ゴールを狙っていく。もちろん2点目が入っていれば違ったのかと思いますが、前半終了間際に同点にされたあとも選手たちは「これ以上、自分は何を要求すればいいのか」というくらいよくやってくれたと思います。 --今季のリーグ戦が終了し、最終成績は2位となりました。総括をお願いします。自分は常に勝ちにこだわっていましたし、その状況を自分たちが得ようとした中で、それをつかむことができませんでした。残念な気持ちです。サッカーはいろいろな局面で成果というものが変わってきますが、成果という部分については結果としてトロフィーを掲げることだと思います。今季を振り返ると、もっと時間が経過したときに感じることがあると思いますが、いま率直な気持ちとすれば、チームのみんなを誇りに思っています。難しい状況の中でも選手たちはチームの中ですべてを出してくれましたし、本当に最高のパフォーマンスでやってくれたという思いがあります。簡単ではない状況を、みんなでやってきました。最後の最後まで優勝争いに食い込んでいたときも、選手たちは素晴らしい姿勢を持って、常に向かっていきました。もちろん今日の結果はすごく残念ですが、それ以上に選手たちを誇りに思っています。最高の仲間です。 --アンデルソン ロペス選手が得点王を獲得しました。ロペス自身もこの結果を得て、彼のキャリアの中で残っていくものだと思います。1-0になった時点で「彼に2点目、3点目を決めさせてあげたい」というチームメートの気持ちが、自分でもゴールを決められる局面でも表れていました。それは彼らの良さの1つですし、最高の仲間だなと思っています。
素直にマリノスに勝てたことがうれしいし、精神的な部分で相手は前節で優勝を逃したことはあるかもしれませんが、そういうことを抜きにして、プロとして今節で勝つと負けるでは大きな差があると思います。「残留が決まったから」という気持ちになるのも分からなくはないけれど、これでサッカー人生が終わるわけではないし、最後の1試合も無駄にしちゃいけない。マリノスに勝てれば、自分たちの自信にもなる。みんなが今週、練習を含めて取り組んだ結果だと思います。非常にうれしいです。 --今季について。個人的には非常に苦しいシーズンでした。開幕戦で失点に絡み、その後もパフォーマンスが上がらず、チームの勢いを削いでしまった責任を感じていました。でも次の試合はやってくるし、それに向けて体調や精神面を前に向けていかなきゃいけない。苦しい思いをすることが多かったです。でも、1年間逃げずに頑張り続けることで、苦しかった時間は自分の財産になると考えていました。やり切れたことはプラスになります。 --チームで唯一、リーグ戦全試合出場を達成したが?そこは目指していましたが、自分だけでどうにかなることではありません。結果として全試合出場はできましたが、内容やインパクトはあまり残せず、悔しい思いのほうがあります。ただ、試合に出続けることが成長につながるし、そこで感じたことがダイレクトに自分へ刺さってきます。それをやり続けられたのは大きかったです。
横浜F・マリノス
チームとしては勝利で終わりたかったけれど、本当に残念な結果に終わりました。得点王についてはうれしく思います。繰り返しになりますが、最後は勝って終わりたかったし、タイトルが本当に欲しかったです。 --ゴールについて。10人になってから決めたが?あのシーンはエウベルが個人で素晴らしいプレーをしてくれて、相手をはがして、運んで、(山根)陸の攻め上がりを待ってパスを出して、素晴らしいパスが来ました。手前にヤン(マテウス)がいたんですが、「スルー!」と言って彼がスルーしてくれたので決めることができました。僕としては一連の流れをずっと追っていたので、ゴール前に入ればチャンスが来ると思いました。エウベルが運んでいるときに「陸に出せ!」と声に出していました。 --みんながご自身にゴールを決めさせようとしていたことは感じていましたか?それは感じました。昨日、戦術練習でもいろいろな声が聞こえていて、僕がいないところでも「ロペスを得点王にしよう」という話があったそうです。心強い仲間がたくさんいるんだなと感じました。今日の試合だけでなく、シーズンを通してチーム全体がパスを出してくれて、得点を取らせてくれました。それを決めるか決めないかは僕次第ですが、(仲間の思いは)いつも感じていました。
退場者が出るまではインテンシティー高く戦えていて、チャンスも作れていました。でも、退場者が出てからも、前半最後のプレー以外は悪くなかったと思います。そこで僕が1本、2本と防いでおけば状況は変わったのかなと感じています。 --退場シーンも含めて、1本のパスで背後を取られそうな危うさがところどころで見られたが。行き切って仕留め切れなければ、ああいうパターンがあります。ウチは前から積極的に行って勝ちにいっていたし、退場してからも、相手が1人多かったけれどみんなでしっかり動いて戦っていました。2点目、3点目が取れる可能性はあったと思います。前半を1点リードで終えることができず、後半もそのままの流れで入ってしまい、失点を重ねてしまったのが痛かったです。そこまでがうまくいっていただけに……。GKとしては1失点目と2失点目ですね。 --まだ今季は終わっていませんが、リーグ戦は終了。移籍して正GKとして戦ってきたが?頭の整理をする時間がなく試合が次々と来て、戦術にも慣れなくちゃいけなくて、自分のパフォーマンスを上げなきゃいけない。さらに勝たなきゃいけない。いろいろなことを同時進行して、すべてを取りにいく1年でした。背後(のカバーリング)だったり、セービングだったり、足元だったり、クロス(対応)だったり……全部取らないと意味がないんですが、すべてが向上できたし、そこは自信を持ってやってきたことに悔いはないというか、本当に本気でやってきたので後悔はないです。ただ、もっと成長したい気持ちがあるし、自分のダメなところも出ているので、そこをクリアできるようにしたいです。
京都サンガF.C.
MF 7
川﨑 颯太
相手が激しく来るところで、逆に相手を引きつけて裏を狙っていこうとして、(松田)天馬くんのシュートなどチャンスを作ることができました。ただ、横浜FMはほかのチームとはレベルの違うボール回しやパス、ポジショニングの質の高さがあり、少しでもスペースがあればボールを持っていける選手たちがいて、前半は苦しめられました。最後まで(相手が)11人ならどうだったかは分かりませんが、自分たちが裏を狙い続けたからこそレッドカードが生まれましたし、そういう意味では狙いどおりでした。 退場後の失点はいただけませんが、それでも後ろへ引かなかったからトヨ君(豊川 雄太)のゴールも生まれました。後半はもっとギアを入れようと話していたとおりに2点を追加できたのは大きかったです。守備でも一度プレスがはがされたとしても、2人目や3人目でボールを奪える場面が増えました。味方との距離感が良くなったと思います。 --自身の得点について。あのポジションをやる以上、得点やアシストを残したい。自分がゴール前に入っていけたのは良かったし、少しバウンドしたボールで難しかったですが、思い切ってトラップせずにワンタッチでいけたのは良かったです。 --自身のゴールで始まり、自身のゴールで締めくくった2023年でしたが。一番は(平賀)大空(のオフサイドで取り消された得点)が決まれば良かったんですが(笑)。 自分はキャプテンとして1年間戦わせてもらって、チームのことと自分のことでいっぱいいっぱいになったりと苦しい1年間を過ごしましたが、最後にこうしてゴールを決められて、勝利で終われたので達成感がありますし、来季も「もっともっとやろう!」というモチベーションにもつながります。結婚もしたのでより責任感を持ってやりたいし、今日はそういう部分を少しでも見せられたのかなと思います。今年で満足せず、来年はもっと飛躍できるシーズンにしたいです。
FW 23
豊川 雄太
前回対戦(J1第12節/1●4)では何もできなかったけれど、今回は相手が(退場者が出たことで)1人少なくはなりましたが、チーム全体として良いプレーができました。人もボールも前へ前へ、というのがハマりました。球際で勝てたことも良かったです。 自分は体調を崩して先週の試合(前節・C大阪戦)には出られず、今週も練習を完全にはできませんでしたが、それでも信じて使ってくれた曺さん(曺 貴裁監督)、チームメートとコーチ陣を含めた全員に感謝したいです。 --J1でのキャリアハイをさらに更新する2ケタゴールを達成したが?ここまで来たら10点取ると自分を信じていたし、すごく良かったです。30歳を目前にして、いまが一番体がキレています。これから自分がどうなっていくのか楽しみでもあります。今日は崩されて失点してしまいましたが、前半の最後に追いつけたのがすごく大きかったです。金子(大毅)が良いパスを出してくれたし、1年間ずっと言い続けてきたことをやってくれて感謝しています。シーズンを通して中盤のアシストが増えるなら、もっと良くなると思います。 --今季について。良いシーズンでした。結果がついてきたし、日々やり続けることの大切さをあらためて感じました。ゴールを決めながら、それがなかなかチームの勝利につながらないことが多かったけれど、そこで切り替えてチームのためにやり続けることができたのは良かったです。夏場はゴールを取れない時期もありましたが、そこでもやり続けたことが良かったです。