ホームで迎え撃つ京都は前節、C大阪とアウェイで対戦。複数の主力選手を欠く中、前線からの果敢なプレッシングで試合の流れをつかむと、20分に福田 心之助の折り返しを原 大智が右足で決めてリードを奪う。今夏に加入した原は、出場12試合で6得点と好調を維持している。その後も試合を優位に進め、後半は相手の反撃を受けて我慢の時間帯が訪れたが、虎の子の1点を守り切って勝利した。これで勝点を『37』に伸ばし、1試合を残してJ1残留を決めている。試合後、曺 貴裁監督は「誰が出ても自分たちがやってきたことにしっかりと明かりをつけようと、今日も含めて取り組んでくれたことが、1試合を残しての残留につながったと思います」と、チームの日々のトレーニングからの努力を称えている。
今節はホームで迎える最終戦。キャプテンを務める川﨑 颯太は「勝てない時期もあり難しかったですが、監督やみんなと同じベクトルを向いてやれたからこそ勝利して残留を決めることができました。チームとして、例えば前節なら試合展開を見ながら『ここは行くところ、ここは我慢するところ』と、スコアや時間帯も考えて戦うことができています」と手ごたえを口にしている。横浜FMとは昨季から3戦3敗と力の差を見せつけられているが、今季の成長を昨季王者へぶつけて勝利を目指す。
アウェイに乗り込む横浜FMは前節、ホームで新潟と対戦。開始2分のエウベルの決定機を皮切りに、90分でシュート20本を放ってゴールを目指したが、最後までネットを揺らすことができず、スコアレスで終了。勝点1を積み上げるにとどまった。翌日に首位の神戸が勝利したことで勝点差が開いて、連覇の夢がついえてしまった。試合後、ケヴィン マスカット監督は「選手たちはすべてを出し切り、勝とうとする姿勢を見せてくれました。望んだ結果ではありませんでしたが、最後の最後まで自分たちのサッカーをやり切ってくれました」と話している。
横浜FMは落ち込む暇もなく韓国へ渡り、火曜日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループG第5節・仁川戦を戦ったが、1-2で敗れた。そこから中4日、長距離移動による疲労の蓄積など、最終節を迎えるにあたって状況は難しいものがある。優勝を逃したというメンタル面でのダメージもあるだろうが、今節をモノにして、グループステージ突破が懸かるACLグループG最終節・山東泰山戦へ向けて良い流れをつかむためにも、重要な一戦となる。また、今季のリーグ戦で21ゴールを挙げているアンデルソン ロペスが、得点王争いで22ゴールの大迫 勇也(神戸)を上回ることができるかどうかにも注目が集まる。
チケットは完売。京都にとっては今季最終戦となり、両チームにとって苦楽をともにした仲間たちと戦える時間は残りわずかだ。この時期は各チームで来季へ向けての動きも水面下で出ており、そうしたものがゲームに影響することも考えられるが、選手たちはさまざまな思いを胸に力を振り絞って、戦いへ挑む。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

