ホームの京都は直近の第29節、鹿島と1-1で引き分けた。前半に山﨑 凌吾の今季初得点で先制したが、後半に追いつかれて勝点1を分け合った。ただ、それにより勝点30に到達している。混戦模様の残留争いを勝ち抜くために勝利を目指すのはもちろんだが、上位陣との対戦で勝点1を確保することも、ときには重要だ。第28節で神戸との残留争い直接対決を制したこと、鹿島戦の試合内容について選手が手ごたえを感じていることも合わせて、前向きに捉えたい。
アウェイへ乗り込む横浜FMは直近の第29節に福岡と対戦し、1-0で勝利した。14分、ゴール前で細かくパスをつなぐ中央突破から、最後はアンデルソン ロペスが左足で蹴り込んで先制。これが決勝点となった。守っても、最終ラインの選手を中心に最後まで集中力を切らさずに完封。AFCチャンピオンズリーグノックアウトステージでの敗退後、リーグ戦では2勝1分と着実に勝点を積み重ねている。
ただ、福岡戦では西村 拓真が前半で負傷交代しており、試合後にケヴィン マスカット監督は「西村は何週間も外れてしまうはずです。彼はこれまで良いパフォーマンスをしていただけに、ケガをしてしまったことは悔しいです」と話している。宮市 亮らも戦線を離れており、引き続き稼働可能な攻撃陣の活躍が期待される状況だ。
両チームの前回対戦は5月25日。小池 龍太と松原 健の両SBによるゴールで横浜FMが勝利している。この試合は京都にとってただの敗戦ではなく、真正面からぶつかった結果、自分たちのサッカーがまったく通用しなかった完敗として、チームに深く刻み込まれている。選手からも「前半戦の相手で一番強かった」、「これが日本のトップレベルかと衝撃を受けた」といった言葉が聞かれている。ただ、それを受けて「まだ自分たちには足りないものがあると感じさせられたし、それを経験できるのもJ1にいるからこそ」(曺 貴裁監督)という刺激がもたらされたのも事実だ。あれから約3カ月半が経ち、選手やチームはさまざまな経験を積み重ねてきた。その成果を、シーズン終盤で訪れた今季二度目の対戦において披露したいところだ。
京都としては、前回対戦では機能しなかったプレスをどのように仕掛けていくのかがポイントとなる。また、守備の時間が長くなり過ぎないためにも、マイボールにしたあとの攻撃をいかに機能させるかにも注力したい。福岡 慎平は「マリノスは日本で一番強いチームだと思う。すべてにおいて質が高く、ミスもない。そんな相手ともう一度戦えるのが非常に楽しみだし、相手を苦しめるような戦いをしたい」と意欲を燃やしている。
リーグ戦におけるサンガスタジアム by KYOCERAでのナイトゲームは、今季はこの試合が最後となる。日中は残暑が厳しいが、陽が落ちてからは随分と過ごしやすくなってきた。公式戦5連戦の4試合目、前節から中3日というハードな日程だが、そうした変化の中で、観戦者を魅了するようなゲームを期待したい。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

