ホームの名古屋は前節、ホームで鹿島に0-3の敗戦。開幕直前にDF陣のケガ人が相次ぎ、経験の浅い選手を起用したが、個の能力の高い相手選手に太刀打ちすることができなかった。
名古屋は2014年以来の開幕戦黒星となったが、急ごしらえの選手編成になってしまったことは不運だったとも言える。現状を把握しつつも、前を向いて進んでいくしかない。
その中で「すべてが悪かったわけではないし、やろうとしていたことを出せた部分もあった」としっかり前を向いているのは、今季副キャプテンを任された森島 司。昨夏にジュニアユースの頃に1年半過ごした名古屋に戻った森島は、今季は攻撃の中心として長谷川 健太監督からも大きな期待を寄せられている。開幕戦ではチームメートをサポートするために、プレシーズンよりもやや低めのポジショニングを取っていたが、「自分の前にあったスペースに入っていけないこともあった」と反省。相手守備陣に脅威を与える司令塔として、今節はもっと攻撃に絡んでいきたいと話す。
不安要素を露呈した守備陣も改善がなされるだろう。2月10日のプレシーズンマッチで負傷した新加入のハ チャンレだが、今週は全体練習に参加するまでに回復している。長谷川監督も「問題がなければ使っていきたい。経験のある選手なので、ケガ明けで万全ではないと思うが、スクランブルでもしっかりとしたプレーをしてほしい」と期待を寄せた。
ただ、やはり最も改善しなければいけないのは攻撃面だ。前節はチャンスになりかけたところでミスが多発し、シュートが5本しか打てなかった。1試合平均2点以上を目指しているチームとしては寂しい限りで、メンバーやシステムも含めて変更は必至。ホーム連戦となる今節は、絶対に今季初ゴールを挙げて勝利をつかみたいところである。
対する町田は前節、初挑戦のJ1で記録的な勝点1を獲得した。立ち上がりからチャンスを作った“J1ニューカマー”は17分にPKを決めて先制。その後はピンチがあったものの、追加点を奪えそうな場面も作った。その中で計算外となってしまったのは、60分に退場者を出して数的不利に陥ってしまったこと。最後まで耐え切ることはできず、直接FKを決められ、つかめそうだった白星を逃がしてしまった。
それでも、最終盤にはGK谷 晃生が意地のビッグセーブを見せて、逆転ゴールを奪われなかったことは称賛されるべきだろう。今節はJ1初のアウェイ戦となるが、果敢に勝点3を狙いに出る。
過去の両者の対戦は2017年の明治安田J2と2015年の天皇杯の三度だけ。天皇杯では当時J3だった町田が1-0で勝利。しかし、2017年は2試合とも名古屋が1点差で勝利している。
シーズンは始まったばかりとはいえ、1勝を挙げればチームも落ち着くというもの。トライ&エラーが続く時期だが、どちらも勝って修正を進めていきたい。
[ 文:斎藤 孝一 ]
