FC東京は4月頭の“国立2連戦”で連勝を飾り、前節は東京Vとの“東京ダービー”に臨んだ。前半のうちに2点を先行され、さらに安斎 颯馬がイエローカード2枚により退場と、かなりの劣勢に立たされたが、後半に反発力を見せる。数的不利でも全員が運動量を落とさずに集中力を保ち、68分に遠藤 渓太が1点を返すと、アディショナルタイムにも遠藤が左足でミドルシュートを突き刺して同点に。土壇場も土壇場で、敗戦をまぬがれた。
そこから中3日で戦ったJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・YS横浜戦では、東京V戦から先発を半数以上入れ替えた中でも、局面では地力を見せつけ、4-0で快勝。ジャジャ シルバと小柏 剛に加入後初ゴールが生まれるなど、多くの収穫とともに3回戦へコマを進めた。
そんな良い流れで迎える今節は、J1初挑戦ながら結果を残している町田との対戦。フィジカルを前面に押し出し、ロングボールを多用する攻撃は、“ピーター・トーキョー”が目指すスタイルとは対極に映るが、そういう相手を倒してこそ、自分たちの道を進むことにつながる。
「どのチームもリスペクトしているし、彼らの戦い方もリスペクトしている。タフな試合になると思うが、大事なのはしっかりと準備をすること。われわれのパフォーマンスを出さないといけないのは、どこが相手でも、どんなスタイルのチームが相手でも変わらない。自分たちの戦い方とパフォーマンスにしっかりと焦点を当てて、決まり事やメンタリティーもしっかりと出せれば、どの相手も倒せると思っている」(ピーター クラモフスキー監督) 相手のストロングを抑えつつ自分たちのスタイルを貫き通し、3ポイントをつかみたい。
対して町田は、開幕からの5試合を4勝1分と無敗で駆け抜けて首位に立っていたが、4月に入ってからはやや失速気味。明治安田J1第6節・広島戦で今季初黒星を喫すると、前々節・川崎F戦は勝利を収めたものの、前節・神戸戦では1-2と競り負け、順位も3位に転落した。
ここで踏みとどまれるか、連敗となってしまうかで、今後の流れは大きく変わってくるだろう。アウェイに乗り込む一戦であり、スタジアムの雰囲気も含めて難しい戦いになることは間違いないが、総合力を示したいところである。
注目選手は鈴木 準弥だ。昨夏までFC東京の一員だった右SBは、加入直後から存在感を発揮し、クラブ史上初のJ1昇格に大きく貢献。今季もここまで全試合に出場している。古巣戦に挑む6番の右足から得点が生まれれば、おのずと勝点3は近づいてくるだろう。
[ 文:須賀 大輔 ]
