ホームの町田は、前節・湘南戦を0-0で引き分けた。「3試合連続のクリーンシートは評価できる」(黒田 剛監督)一方で、攻撃陣にとっては「悔しさが残る結果」(平河 悠)に。町田としては勝点1を積み上げたものの、神戸に勝点で並ばれ、得失点差により首位から陥落。「われわれの目指すところはもっと上にある」と黒田監督も話しているように、C大阪を迎えるホームゲームは、首位争いの足場を固めるための一戦と言えそうだ。
なお、対戦相手のC大阪は、U-23日本代表FWの藤尾 翔太にとっては古巣。ユース年代をC大阪のアカデミーで過ごし、2020年にトップチームに昇格した藤尾は、J1デビュー戦となった同年の明治安田J1第14節・浦和戦でJ1初ゴールを記録するという離れ業をやってのけた。「チームメートがうまかったことで練習からクオリティーが高かったし、そこに混じって練習できたことで自分のためになった」と、藤尾は当時を振り返る。「負けたくない気持ちが一番強い」という古巣戦で藤尾がどんなプレーを見せるのか。アウェイの地に詰めかけるC大阪サポーターも、きっと楽しみにしていることだろう。
一方、アウェイに乗り込むC大阪は、前々節のG大阪との“大阪ダービー”を0-1で落とし、前節・神戸戦は1-4の大敗を喫した。今季初の連敗となったため、これ以上は星を落とせないと、相当な危機感を持って町田戦に臨んでくるに違いない。
ルーカス フェルナンデスやジョルディ クルークスら、強力なウイングプレーヤーを擁するC大阪としては、湘南戦でサイドアタックに対しての守備に難点があった町田のウィークポイントを突くことが、勝利の可能性を高めるかもしれない。また、神戸戦を欠場した両SBの毎熊 晟矢と登里 享平が離脱していることはチームにとって痛手だが、神戸戦で2人の代わりを務めた舩木 翔(CBから左SBにスライド)と奥田 勇斗らの活躍は、町田撃破のキーポイントになるだろう。ボール保持の質で町田の堅い守備を崩せるか、上位戦線に踏みとどまるためにも、2位の町田は乗り越えなければならない壁だ。
個人のマッチアップという意味では、町田の昌子 源とC大阪の香川 真司による“元日本代表対決”が実現すれば見ものだろう。経験値を積んだ両者の“駆け引き合戦”も、注目の的になりそうだ。
序盤戦の上位戦線を引っ張ってきた両者の対戦は、結果をつかみ取ったほうが今後の成長曲線を加速させるに違いない。勝点3を強く希求する者同士、ミッドウィークの連戦であることを忘れさせる熱いバトルが期待できそうだ。
[ 文:郡司 聡 ]
