苦しみ、耐えた先の歓喜。鹿島が果たした2つのこと
ヴィッセル神戸
試合全体を見ると鹿島のほうがやりたいことをやれていたと思いますけど、ピンチ自体はそこまでなかったですし、自分たちもチャンスは作れていました。そういう試合でワンチャンスでやられてしまったことは本当にもったいないですし、やりたいことはそこまでできなかった中で、負けないことが大事だったと思う。こういう試合で勝点1でも持って帰ることが大事だと思うので、そこができなかったのが悔しいですね。 --失点のところは?集中力の問題だと思いますし、あれだけ人数がいた中で2人、3人だけでの崩しの失点だったので、自分たちのチームではしてはいけない失点だったと思う。そこはもう一度しっかりと自分たちを見つめ直して、ああいう失点は二度とないようにしたい。
決め切れるところもあったし、相手もそういうところがあった中で、鹿島があそこで決め切るという力を見せた。今日は鹿島のほうが上だったなと思います。 --吉田 孝行監督からの要望は?(鹿島でプレーしていた)去年、自分たちが試合をしたときも(神戸に)クロスからけっこうやられて、自分が試合に出たときもそのイメージがあった。それを意識しながら、もっと質の良いボール、質の高いボールを上げられたら良かったと思います。 --試合後、鹿島のゴール裏に向かっていましたが?ブーイングは気持ちよかったです。でも、終わったあとに挨拶に行ったら温かい声ももらえた。4年間の在籍でタイトルが獲れなかったことは悔しかったですけど、ありがたかったです。
鹿島アントラーズ
監督
--すべてを出し切って勝点3を得たと思います。試合を振り返るとともに、選手たちの評価をお願いします。最低限やらないといけないことというのは、ピッチに立てば自分の力をすべて出し切るということ。それは就任当初から伝えてきました。今日は選手たちもあらためて、それができれば結果を得られるという体験をしてくれたと思いますし、ここまでもそういった姿勢でわれわれは戦い続けてきました。今日の試合、90分間を通して全員が1つの方向を向いて戦えたと思いますし、全員がすべてを出し切れた試合だと思います。本当によくやってくれたと思います。 やはりチャンピオンになりたかったら、この試合を本気でやろう、この試合は力を抜いて戦おう、という考え方は決して持たないでいかないといけない。今日は少し力を抜いてやるか、というようなスイッチは存在しない。それは普段の生活や日々のトレーニングから見せていかないといけないですし、選手にはそういう話をしてきています。今日われわれが見せた姿は、非常に満足するものを見せられたと思います。 今日は間違いなく鹿島に関わるすべての人が誇りに思ってもらえる試合ができたと思います。数々のタイトルを獲得してきたそのときの主力メンバー、例えば中田 浩二、小笠原 満男、柳沢 敦にも、あのときの強さというものを思い返される部分が今日は必ずあったと思いますし、彼らもそう思ってくれたと思います。 --クリーンシートで勝ったことについては?チームにとって非常に良いことだと思いますし、GKの早川 友基にとっても非常に良いことだと思います。これまでの失点を振り返ってみても、われわれが相手に崩されてというよりはわれわれのミスから、われわれの拙さからの失点が多かったと思います。今日は率直に言って絶対に決めさせない、という部分を優先して考えていた部分でもありました。 前節の試合を見てもらった方は分かると思いますが、非常にインテンシティーも出して、守備のオーガナイズもしっかりした試合を見せることができました。ただ、一瞬スキを見せたところで、われわれがミスしたところを相手にゴールへつなげられました。 今日に関して言うと、こういうハイレベルな戦いになると思っていましたし、ミスしたほうが負けるのも分かっていました。皆さんもご存じのとおり、神戸には能力の高い選手がそろっているのは分かっていましたし、私ももちろん強いチームであり、能力の高い選手がいることは分かっていましたが、実際にピッチで見ると想像を超えた部分がありました。 ただ、そういった強力なクオリティーを持った選手たちがいるチームを相手に、われわれはズルズル引くのではなく、高い位置から相手のボールホルダーを抑え込もうとしました。われわれのやり方で(失点)ゼロに抑えられたことは非常に意味を持つと思いますし、特にこういったハードスケジュールの中であれだけのインテンシティーや集中力を見せられたところは、今日のわれわれの選手たちは「よくやった」としか言葉が見当たりません。皆さんからも称賛されて然るべき出来だったと思います。
ヴィッセル神戸
監督
お互いに、セカンドボールの奪い合いだったり、そういう激しさというところで良いゲームができたのかなと思います。その中で一瞬のスキを突かれて失点してしまったので、そこは反省しないといけないと思います。攻撃に関しては、もう少し自分たちの時間を作りたかったと思いますし、もう少しチャンスを作りたかったと思います。 --前半は決め手を欠き、後半は逆に鹿島の攻勢を受ける形になりましたが?もう少し奪ったあとの狙いどころだったり、あとは少し時間を作って自分たちが押し上げる時間だったり、そういう部分が足りなかったなと思います。 --「一瞬のスキ」というところで、神戸にはあまりない失点の形でした。連戦の疲労についてどう見ているか教えてください。中3日で調整だったので、しっかり休む時間はありますし、そこに関しては選手の日々のコンディションを見ながらだったので、特に問題ないと思います。ここからルヴァンカップ、リーグと、より厳しい日程が続くと思うので、全体を見た上でのメンバー構成です。 --大迫 勇也選手にボールが収まらなかったように見えましたが?相手の2CBの強さもあると思いますし、それよりも、もう少しサイドで時間が欲しかった。サコ(大迫)がどうこうというよりは、もう少しサイドのところで起点を作りながら逆サイドに展開したり、ニアゾーンを取ったり、そういう展開はもうちょっとしたかったです。
鹿島アントラーズ
DF 32
濃野 公人
--得点シーンについて。監督からずっと、あそこは狙っていけ、というふうに言われていました。左サイドをああやって深い位置までえぐってこぼれてくるというのは、なんとなくアントラーズの形に少しずつなってきたのかなというイメージがあります。あそこで名古(新太郎)くんが深い位置を取ったときに「絶対に折り返しが来るな」と思い、信じて入った結果がゴールにつながったので良かったです。 DFの人間なら分かると思うんですけど、あそこで名古くんがシュートを打って、ゴールカバーに入っていたらなかなかこっちへの対応というのは難しいと思う。すべて、いろんな運が重なったゴールだったかなと思います。 --SBとしてシーズン4点目。それについては?チームとしての狙いが少しずつ表れているのかなというのは正直あって、SBだけで点が取れるというよりかは、SBの僕のところにボールがこぼれてきているということが多いと思う。それはチームとしては左でタメを作って、展開して、右の僕が仕留める。そういう流れが少しずつできている結果が、こういう得点が生まれてきている証拠になっていると思う。自分が何かをこじ開けて取った点でもないですし、チームで取った点が最終的に僕のところに回ってきているだけなので、チームメートには感謝したいなと思います。
DF 55
植田 直通
かなり堅い試合になるかなと思っていましたし、失点したほうが負けるだろうなと思っていました。自分たちは今まで失点が続いていましたけど、今日は神戸相手にゼロでいけたことはすごく自信になるし、これを続けていきたいと思います。 --大迫 勇也選手をシュートゼロ本に抑えました。どんなことを考えてプレーされていましたか?サコくん(大迫)だけじゃなく、すごくタレントがそろった中で、相手の攻撃をどう封じるかはかなり練習でやってきたことでしたし、今までやってきたことがあったからこそ防げた部分も多いと思うので、いまやっていることに自信を持てた試合だったかなと思います。 --クリーンシートで終えたことについては?そこにこだわらないといけないなと思っていましたし、ここに来るまでに今までかなり失点を重ねて、すごく自分自身チームに迷惑をかけているなと思っていましたので、今日ゼロでいけて、少しホッとしました。