5月に入って以降、4連勝と好調を持続してきた神戸。前々節・福岡戦では耐久力のある相手に対して攻守ともに辛抱強く試合を進めた後半、宮代 大聖(今節当日が24歳の誕生日)がゴールを挙げて勝利。開幕以来、常に上位に居続ける昨季のJ1王者は5月の連戦で最良の結果を叩き出してきた。
ただ、前節・鹿島戦は前半から良い流れをつかむものの、相手の守備を崩し切れずに後半、一瞬のスキを突かれて失点。最後まで得点を奪うことができずに0-1で敗れ、順位も首位から2位に後退することとなっている。
22日の富山とのルヴァンカップ3回戦は、リーグ戦の出場機会が少ない選手を中心にメンバー編成。19分に井手口 陽介と飯野 七聖がチャンスメークし、井出 遥也(今節は古巣対戦)が鮮やかなゴールを挙げて先制に成功する。しかし、後半に相手のクロスからオウンゴールで失点をすると、PK戦にまでもつれ込んだ末に失意の敗戦を喫した。公式戦連敗となったが、昨季以来、リーグ戦では敗れた次の節に必ず勝利しているだけに、根づく反骨心を堂々と発揮したい。
今節、ホームで迎撃する東京Vはポゼッションワークに定評がある。GKマテウスも含めたビルドアップには落ち着きがあり、相手をつり出して裏を突くパス&ムーブは要警戒だ。特に中盤中央でポイントを作るボランチの森田 晃樹や自由な位置取りで中継役を務めるFW染野 唯月を気持ちよくプレーさせると、ボール回しにリズムを与えてしまう。神戸としては高い位置で組むコンパクトな守備ブロックと全体が連動したプレッシングを駆使し、前線も後方も前でつぶすアグレッシブな守備を貫きたい。
一方の東京Vは、昇格組対決となった前節・町田戦で0-5と大敗を喫している。強度の高さなど相手の持ち味を制限できずに失点を重ねたことは反省点。ただ、メンバーを入れ替えて挑んだ22日のルヴァンカップ3回戦では、主力を起用して臨んだ広島に対して、敗れたものの2-3と食らいつくなど光明も多かった。
今節は昨季以来高強度の代名詞ともなっている神戸との対戦。前節の町田、22日の広島とJ1屈指の強度を誇る相手との対戦経験を存分に生かしたい状況だ。特に、大迫 勇也や武藤 嘉紀ら前線の強さを生かしたフィード攻撃にどう対峙するかは焦点の1つ。数的優位の形成などセカンドボール回収の仕方も確立されている王者に対し、前から奪いに出るのか、それとも後方の警戒を従来以上に強めて臨むのか。広島戦で退場した主力CBの林 尚輝が出場停止となる中、人選を含めた城福 浩監督の選択が注目される。
なお、両者の対戦は2013年のJ2までさかのぼる。国立競技場で開催された第14節は東京Vが2-1で勝利し、反対にノエスタでの第30節は神戸が2-1で勝利。第14節ではこのシーズンが現役最終年だった神戸の吉田 孝行監督が82分から出場している。
[ 文:小野 慶太 ]
