東京Vは連勝達成後の前節・広島戦を1-4で落とした。前後半の最初にセットプレーから失点を喫したことが痛く、すべての面で上回られてしまうという悔しい敗戦だった。「プレスが来たときの正確性に差があった」と木村 勇大。彼のゴールで最後に一矢報いたものの、完敗と言える出来であったことは確か。それに、直近4試合で12失点と大量失点を喫する試合が増えてしまっている。
「立ち上がりはどんな手を使っても失点しないようにする」(木村) 「無失点を意識したい」(谷口 栄斗) 選手たちも異口同音に課題として発している。今節は広島と同じ[3-4-2-1]を採用する名古屋に対して、広島戦の反省を生かして局面でのバトルで勝つことができるか。松橋 優安は「ミラーゲームのようになると思う。まずは1対1の部分で負けないことを意識したい」と述べ、「中盤を制圧できれば間違いなく結果はついてくると思う」と綱島 悠斗は言った。強度を保った上で、ボールを保持して攻め込めれば理想形だろう。
現在9得点。J1得点ランキング4位につける木村は、この試合で点を決めれば自身初の2ケタゴールをマークする。「点の数にこだわり過ぎると自分はあまり良くないが、2ケタを取ることは1人の選手として価値が出ることで、チームを勝たせるゴールをこれからも取っていきたい」とコメントしている。
見木 友哉が累積警告により出場停止となるだけに、中盤のメンバー構成も注目点。山田 楓喜、綱島といった選手は戦線に復帰しており、メンバー争いも勃発している。
今季、東京Vはリーグ戦で連敗がない。チケットの売れ行きは好調のようで、多くのファン・サポーターの前で良い結果を届けられるか。
対する名古屋は直近3試合で複数得点が奪えていない。追加点をいかに奪うか。これはチームとしてのテーマになっている。負傷離脱者が増えている苦しい状況ではあるものの、山岸 祐也、中山 克広、森島 司、そして永井 謙佑ら攻撃陣の奮起に期待したいところ。前節・湘南戦で9試合ぶりにゴールを挙げた永井は、1対1の場面が多くなりそうな試合で自慢のスピードを生かして相手をぶっちぎり、慣れ親しんだスタジアムでゴールを狙う。
野上 結貴、森島、稲垣 祥、パトリックといった選手にとっては、広島時代に監督と選手の関係だった東京Vの城福 浩監督との再会にもなる。FC東京時代に同じ関係だった米本 拓司もそうだ。彼らにとっては、成長した姿を見せたい試合なはず。城福監督は「自分の志向を分かっているので、お互いさまだが、特徴を出させたら手ごわい選手たち。彼らの特徴を出させないために取り組まないといけないが、ことさらに名古屋対策をすることで自分たちの戦いがズレることのないようにしたい」とコメントした。
両者の対戦は2017年以来。J1の舞台では、2008年以来の対戦となる。J1でのリーグ戦通算対戦成績は東京Vの17勝4分13敗。今回の結果やいかに。
[ 文:田中 直希 ]
