計8点が生まれた一戦。エリアスがハットトリックを達成した京都が勝利
セレッソ大阪
監督
京都のスタイルを考えたときに、立ち上がりは大きなポイントになると思っていました。相手の前線からの強い矢印に対して、ロングボールも入れながらのセカンドボールのバトル。そのあたりを全員で共有してゲームプランを組んで臨んだのですが、私が徹底できなかった。そこが今日のすべてだと思っています。 立ち上がり(28分まで)の3失点で、当然試合は難しくなりました。非常に厳しい結果となりました。もちろん、5失点したので課題はたくさんあります。特に守備面やビルドアップでの課題はありますが、ここ数試合得点が取れていなかった中で、今週は攻撃のトレーニングを重点的にやってきて、再現性を持ちながら、意図を共有しながら突破を図れた、3点を取れたことは、今日唯一のポジティブな点です。しっかり試合を見直して、守備のところ、ビルドアップのところ、ゲームコントロールのところを共有しながら、全員でもう一度メンタリティーのところも(見直したい)。ラスト11試合、上位争いができるのか、中位になっていくのか、自分たち次第だと思いますので、もう一度全員で一丸となって向かっていきたいと思います。 --立ち上がりから攻撃的な姿勢を強く持って入ったと思うが、その一方で5失点。失点に関しては奪われ方の問題か、個々の守備力の問題か。答えから言えば、両方だと思います。まず京都の個のクオリティー、グループのクオリティーは非常に高く、素晴らしかったと思います。そのクオリティーに対して、私たちも守備力を上げていかないといけないと痛感しました。個々の守備範囲、グループとしての守備、どちらもです。また、奪われ方が悪くて失点という、自分たちから首を絞める展開も反省しないといけません。もちろん、ゲームコントロールをする中で、ロングボールも使い分けてということも大事にしていますが、自分たちでボールを握って主導権を握ることはキャンプからトライしていることです。いま勝てないからといってリスクを回避して、ロングボールを入れてセカンドボールのバトルを徹底することは考えていません。いま目指しているスタイルは、選手の未来、クラブの未来も含めて、やっていきたいと思っています。やれる選手たちだとも思っています。今日失敗したからといって、そのこだわりを捨てるつもりはないですし、ブレずに、チームとしてのサポート、個人のクオリティーを両輪で高めていきたいです。
京都サンガF.C.
監督
お盆が過ぎて京都では大文字の送り火が終わった直後の試合に、セレッソのサポーターの皆さんもたくさん来てらっしゃいましたけれど、京都からも多くのサポーターが紫のユニフォームを着て、試合前から素晴らしい声援をいただきました。彼らの勝利だと思います。 われわれは前節(・新潟戦)に負けており、絶対に連敗できないということで、(試合間隔は)短かった中で選手と話しながら準備してきました。攻撃に関しては狙っていた以上の自分たちのシーンを醸し出して、逆に3点リードしたことで少し難しくなりましたが、3失点も最後まで攻撃に行った中での失点でした。こういう試合は過去にJ1でできなかったケースのほうが多いですし、5点も取れたことは非常にポジティブです。この試合から、どこが良くて、どこが課題なのかを選手と共有して、次の天皇杯(ラウンド16・大分戦)やホームでの(次節・)FC東京戦に向けてやっていかなきゃいけないと思います。監督生活は10数年になりますが、こういう勝ち方は滅多にあることじゃありません。「自分たちの実力だった」と悪い意味で勘違いしないで、自信を植えつけながら、もっともっとソリッドで、観ている人に感動を与えられるようなチーム作りを残り11試合でやっていきたいです。 --ハットトリックを達成したラファエル エリアス選手について。前節は僕の起用法も良くなくてうまく機能しなかったんですけれど、前節からの短い期間で彼もチームのほうに寄りながら、フォア・ザ・チームの中でプレーしたことが3得点につながったと思います。(原)大智のゴールも福田(心之助)のゴールも本当に素晴らしかったですし、得点を取ったエリアスのハットトリックも注目されますが、そこにはボールを奪った人、つないだ人、すべての人の働きが重なっています。その結集がエリアスに行ったことはポジティブなことですし、これからどんどんチームを助けるような得点やプレーを期待しています。また、これに感化されてほかの選手も日替わりヒーローじゃないですが、出てくることを監督としては期待しています。 --試合前にも相手陣でのプレッシングを話しており、そこが機能したが。C大阪は人をワイドに配置しながら、可変の動きから、中盤を経由して前にボールを入れてくる攻撃が非常にパワーがあります。そこを寸断して、さらにその後のボールの雲行きを整理したことがうまくいったかなと思います。相手としては、ウチがボールを奪ってすぐにゴールまで攻めてこられるので、(C大阪が)ボールを動かしている間も、(京都の攻撃の)脅威に最後までさらされていたのかなという感じはしています。 --素晴らしい5得点を決めた一方で、3点を許したことについて。3-0になったあとや5-1になったあとというのは、攻撃に行くのか、守備を固めるのか、非常に難しい時間帯でした。2失点目や3失点目の取られ方は反省しなきゃいけませんが、クローズの時間帯でさらに追加点が取れそうな空気が漂う中、2失点目や3失点目を奪われないようにするよりも、6点目や7点目をあわよくば取りにいった選手たちの意気込みや勇気は評価してあげたいです。そこはしっかり映像を見ながら、振り返りたいと思います。
キックオフから素晴らしいサッカーができました。キレイなサッカーではないんですが、自分たちがやりたいサッカーが前半30分くらいまではしっかりできたことが大きかったです。そこでしっかり決めるところを決める、締めるところを締めることをしっかりとできたことが勝利につながったと思います。ただ、自分たちの状況というのはそんなに大きくは変わっていませんし、これに満足することなく、さらに勝点を積み上げていかなくてはいけません。そのために、今日のことはみんなに「おめでとう」と言いたいですが、また次の試合、次の勝利に向けて、頑張っていきたいと思います。 --先制点はご自身のボール奪取から始まりました。まさにチームとして掲げる形からゴールが生まれました。まさに監督がやりたいサッカーだと思います。監督がわれわれFWやMFのファーストラインの設定などをしっかりと要求をしてくれるからこそ、その形が出たと思います。われわれがあそこで奪って、ゴールへ持っていく。そういうことを日々やっているので、われわれらしいプレーができました。(パスを出したあとに止まらずに動き続けたことも)常に要求されていますし、それをしっかりやったあとにボールが転がってきたからこそゴールを決めることができました。まさに自分たちの仕事の産物だと思っています。 --ご自身が加入してから、全員の力があってこそではありますが、チームがすごく調子を上げています。自分がどうとかじゃないですね。“チーム”が主語だと、自分は思っています。チームが勝っている、その中に自分たちがいると思います。だから、例えば自分であったりマルコ(トゥーリオ)や(原)大智がいるから勝てるんじゃなくて、チームがこの選手たちとともに勝っているんだと思います。今日もベンチの選手、そしてベンチにいない選手も含めて、みんながいるからこそ今日の勝利につながっているんだと思います。ですからチームを主語として、その中に自分がしっかり貢献できているというふうに考えています。
試合の入り方が本当に良くて、自分たちのやりたいことができていました。相手がボールを動かしながらイニシアチブを握ろうとしてきたのに対して、自分たちのプレッシングや、奪ったボールをしっかりと前につけて(パスを出して終わるのではなく)前へ出ていくことを意識しながら試合に入りました。早くボールを運ぶことで、相手が戻り切らない状況で前線の選手がプレーすることができました。良い守備からボールを奪って、そこでボールを動かして休むんじゃなくて、早く前にボールをつけたことによって多くのチャンスを作ることができました。その中で前線の3人がクオリティーを出してくれています。そうして得点を重ねられて、パーフェクトに近かったと思います。 --3点目や5点目を奪ったあとのゲームコントロールについて。3点目を取ったあとに、CKから守る場面が何度か続きました。あそこで息の根を止める方向へ持っていきたかったんですが、相手に「まだいけるんじゃないか」と思わせてしまいました。自分たちが押し込まれたところから耐え切ること、ボールの奪いどころを見定めること、奪ったあとに自陣の低いエリアから再び攻撃へどうやって持っていくのか……あの時間帯や状況でも、やれることがあったと思います。たしかにあの時間帯はみんなキツかったとは思うし、ピッチでは「守備ブロックを作って、前半は(失点)ゼロで締めよう」とみんなで話していました。その中で得点を許してしまったことは改善しなきゃいけません。後半もリードを広げたあとに「早い段階で2点目を取れれば、まだいけるんじゃないか」と思わせてしまったことは反省点です。 --両チーム合わせて8ゴールが決まる試合となりました。後半は「0-0の気持ちで、もう一度、前半のように前からボールを奪いにいこう!」と話していました。そこを意識して、追加点を取ることができました。そこは良かったんですが、2失点目と3失点目は本当にいらなかったなと思っています。
セレッソ大阪
FW 55
ヴィトール ブエノ
--ひさびさの先発だったが、試合を振り返ると?勝利で終わりたかったです。チームが勝利できなかったことが悔しいです。自分自身はいつでも試合に出られるように準備していました。自分の足りないところ、監督から指摘されているところは高めていけるように、練習から強度を高くやっています。 --得点の形はいつも素晴らしいが、今後に向けて。自分の出ている時間は少ないですが、少ない時間でも出たら結果を残すことは意識しています。ここからさらに出場時間を伸ばせるようにやっていきたいですし、そうすればもっと数字で貢献できると思っています。
FW 38
北野 颯太
--「ゴールで成長を示したい」という試合前の言葉を実行したが?個人としては、次につながるゴールでした。オランダに行って、自分自身が成長したところを見せたかった。途中出場でも取れたことは良かったです。今日はフィーリングも良かったです。得点以外にも自分らしさを出せたと思います。 --ピッチで要求している姿も見られたが?最近、チームもなかなか勝てていなくて、この前(西尾)隆矢くんとも話したのですが、「自分たちが引っ張っていかないといけない」と。隆矢くんも五輪で感じたことを伝えてくれます。「これから支えていくのは自分たち」という気持ちでやっていかないといけないと思っています。自分としても、続けていかないといけない。今日取れただけで満足するのではなく、残り11試合、継続していくことが何より大事だと思います。