正確無比なキックを生かして。京都の勝利の立役者、平戸太貴
京都サンガF.C.
監督
夏休み最後の土曜日(※31日が8月最後の土曜日)の夜にたくさんの子どもたちや家族の方、京都に住む人や京都の外から試合を観に来てくださった方に、今日はすごく良いものを見せられたかなと思います。また、2年前にお亡くなりになられた、このクラブを作っていただいた稲盛 和夫名誉会長を弔う日でもありました。試合前のロッカールームでは全員で黙祷し、「稲盛さんのためにも」という気持ちを僕自身は強く持って試合へ挑みました。 FC東京とはアウェイでの試合(J1第11節/1●2)では、最初の入り方が悪くて非常に貧弱な試合をしてしまいました。あの時期から比べると非常に進歩が見えましたし、何より(リードした後半も)守りに入らずに最後まで攻める姿勢で4点目、5点目を狙っていけるところが、チームとして一番成長が見えるところです。今日のゲームはわれわれの狙っているところがうまく出た、非常に良いゲームだったかなと感じています。ただ、われわれは失った勝点を取り戻すだけではなく、上位も目指しながら一日一日の練習を大事にしていくというスタンスに変わりはありません。 --立ち上がりから前向きな守備がハマっていたが。そこは練習でも口酸っぱく言い続けています。相手がその裏返しを狙ってきていることも分かっていましたが、そうした臨機応変な対応も前期と比べて選手の成長が見えました。3点目を前半では奪うことができなかったけれど、後半もそういうものを継続しながら生まれたゴールだと思います。われわれの大事にしてきたものはそういうところだと、選手が覚悟して試合で体現してくれたことで3-0という結果が得られたことは、チームとしての進歩が見えた日だったと思います。 FC東京には前回対戦のみならず(昨季は)ルヴァンカップでも大敗したりと、試合の入り方が悪くて、そのまま何もアクションを起こせないという試合が多かっただけに、今日は選手も期するものがあったと思います。ただ、次の鹿島戦で今日のような戦いができなければ「FC東京戦はフロックだったな」と言われるので、今日の試合をベースにしながら次のステージ、次の試合へ臨まなければいけません。今日出場した選手、出場しなかった選手、全員で共通理解を持って進んでいきたいです。 --攻撃力の高い相手に、前節・C大阪戦の反省を生かして完封勝利したことについて。C大阪戦では3点リードしたあとに、少し後ろに重くなって無用の失点をしてしまいました。選手と向き合いながら反省を生かして、天皇杯(ラウンド16・大分戦)とこの試合を無失点で終えられたことは選手の成長を感じます。どのシステム、どのやり方でも、デメリットはあります。そのデメリットをいかに隠しながら、メリットの色を濃くしていくのかが戦術だと思っています。そういう意味では、選手も高い戦術理解度でやれたと思います。何度かピンチがありましたが、 GKのク ソンユンを中心にしっかりと抑え切ったことは次につながります。
FC東京
監督
FC東京
FW 98
サッカーですから個人のところはありますが、本当にみんなで戦っていって、ここを乗り越えていくしかありません。この試合は終わったことですから、次の試合へ向けて練習からしっかりやっていくだけだと思います。 --周りの選手を使いながらプレーしていたが。自分が入ったときは負けている展開だったので、もっと前へ積極的に(ボールを)当てなくちゃいけないということを考えていました。良いところもあったかもしれませんが、もう少し積極的にいく必要が、私も含めて全員にあったのかもしれません。そこがなかったので得点を取れなかったと思っています。 --セットプレーについて。セットプレーは守備も含めて練習していましたが、攻撃では得点を取ることができませんでした。そして守備のところでやられてしまいました。 --アウェイでのJリーグデビューとなったが。ゴール裏は限られたスペースではありましたが、その中でたくさんのサポーターがいました。彼らの応援は感じていましたが、残念ながら結果を出すことができませんでした。
スコアボードを非常に悔しく思っています。京都が勝ちに値するものを出しましたし、カギとなる部分で京都がわれわれより勝っていたと思います。大事なことは、自分たちのパフォーマンスを振り返り、反省していくこと。その中で、もう少しシャープにしていかなければいけない点がありました。明確な点は、自分たちがうまくプレーできているときと、できていないときの差があったことです。その中で自分たちにとって何が一番大事なのかをしっかりと感じていくこと。もちろん非常に苦い試合になってしまったと感じています。 われわれの立ち上がりのところが悪かったと思っています。そういった部分をもう一度見つめ直していくこと、そしてゴールというものがゲームを変えていきます。京都さんがCKから得点を奪い、彼らが最高のスタートを切ってしまいました。自分たちは、そこからつかみかけていたところまで来ていたと思いますが、そこでまたCKから失点してしまいました。こういった部分は起こしてはいけないことですし、ゲームや内容が変わっていってしまいます。その中でまた自分たちがゲームをつかんでいかなければいけない、そうなってしまいました。 選手たちはすべてを出し切って、戦ってくれたと思っています。京都はゴール前の危険な場面を決め切れていたと思います。そして勝点3を奪われてしまいました。
京都サンガF.C.
MF 39
平戸 太貴
CKからの得点は、チームとしてトレーニングから狙っていた形だったので、ハファ(ラファエル エリアス)も(原)大智もうまく決めてくれて良かったです。キックも2本とも狙いどおりのポイントに蹴ることができました。チームとしてもあの得点でラクになりましたし、セットプレーで得点が取れるということは、本当にチームとして大きいことだなと思います。 --後半には自身のJ1初ゴールが決まった。自分たちの良い守備から奪ったボールを最短で前へつけて、良いカウンターが決まりました。マルコ(トゥーリオ)も良いパスを出してくれたので、ニアサイドの狙ったところへ足を振るだけでした。1試合を通じて、良い守備から良い攻撃をたくさん出すことができたので、その流れでゴールを決められたことは本当に良かったです。 京都に移籍してから苦しい時間が多かったので、自分のJ1初ゴールでチームを勝利に導くことができたことは本当にうれしかったです。でもそれ以上に、チームが残留争いをしている中で試合に勝てたことのほうが自分にとっては大きなことです。これを一試合一試合、続けていきたいなと思います。 --前節・C大阪戦はリードしたあとに失点を重ねたが、今節は完封勝利で終えたことも収穫では?前節の反省を生かして、今日は大人の試合運びができたと思います。(中野)瑠馬のシュートはノーゴールになってしまいましたが、守備から攻撃へ移ったときに時間をうまく使いながら、サイドを使いながら、スペースが空けば狙っていくことができました。
FW 14
原 大智
前から行くことを考えていた中で、ラファエル(エリアス)選手が本当に良い時間でゴールを決めてくれて、チーム全体が勢いに乗りました。自分の追加点も含めて、前半は自分たちのゲームができました。後半も3点目を取りにいこうという中で、相手は必ず前に来ると思っていました。良い時間でゴールができて、守備陣のおかげもあって失点もなかったことが良かったです。 --CKからの自身の得点について。平戸 太貴選手からのボールも良かった。良いボールが来ると信じて、良いタイミングで合わせることができました。平戸選手とはいつもよく話をしていますし、動きを見てくれる選手なので、信じて動きました。(平戸の蹴るボールは)合わせやすいですし、ラファエル選手の得点のように、怖いところにボールを蹴ってくれます。 --立ち上がりから勢いを持って高い位置から守備ができていたが。前からプレスに行くことは、いまの強さの秘訣でもあると思います。SBも前に出てきたりと、そうした迫力も良かったです。
MF 10
福岡 慎平
「立ち上がりから自分たちの色を出していこう!」という曺さん(曺 貴裁監督)からのメッセージもありましたし、前節のセレッソ戦や天皇杯(ラウンド16)の大分戦もそうですが、いまは立ち上がりからうまく戦うことができています。今日もセットプレーから2得点できて、自分たちのやりたい形で進められたかなと思います。 前日の練習は、FC東京の特徴を考えながらトレーニングに取り組んできました。ディフェンスラインは相手がバックパスをしたらラインを細かく上げることなど、ノリくん(鈴木 義宜)や(宮本)優太くんを中心に後ろから声を出してもらって、自分もバランスをとりながら、前へ(守備に)行くときは行って、バランスをとるところはとることがハッキリできていたので、ディエゴ オリヴェイラ選手にボールが入ったところもうまくつぶせていました。そこの関係性は非常に良かったのかなと思います。 --前節・C大阪戦はリードを奪ったあとの試合運びに課題が残ったが、今日は無失点で試合を締めることができた。早いタイミングで得点が生まれて、セレッソ戦と少し近いような試合展開でしたが、後ろは常に無失点で終わらせることを話していました。そういうことを含めて、無失点で終われたことはチームの自信になります。 --平戸 太貴選手のゴールは、福岡選手の縦パスが起点となった。チームとして矢印を前に持っていくことは狙いでした。ボールを奪ったあとにハファ(ラファエル エリアス)が見えたので、「そこに当てれば前向きで太貴くんへボールが行くだろうな」というイメージがあったところで、マルコ(トゥーリオ)の素晴らしいパスから、太貴くんが素晴らしいゴールを決めてくれました。うまくショートカウンターが決まって、あれは京都サンガが求めているゴールだったのかなと思います。 --クラブ発足に尽力した稲盛 和夫名誉会長の命日で、勝利を届けることができた。曺さんからも話がありましたが、みんなで黙祷をしてからウォーミングアップに入りました。僕も小さい頃からこのクラブで育ててもらって、感謝の気持ちを込めてプレーしていました。今日という日に3-0の完封勝利ができて、自分もパーフェクトに近いパフォーマンスができて、非常にうれしく思います。